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芽生えた気持ち🌱舞台G7とこの夏の思い出。


8月21日に幕を閉じた舞台G7。 

まだ少し余韻を感じて寂しく思う今。
書きかけの文章を何度も直しながら、私はあの時何を思っていただろう?とこの夏を振り返ってみようと思います。

この物語は、実は劇場に足を運んで実際に観ないとわからないように作られた秘密がありました。それはこの世界を見る目が全く変わってしまう?ほどのこと。
初めて話を聞いた時「なんて面白い設定なのだろう!気になりすぎる!」とマネージャーさんとしばらくその話で盛り上がったなんてことが。

その設定は奇抜なもので少しファンタジー。だけど私たちはそこに捉われすぎないように、この物語で何を伝えたいのか、と想像しながら取り組みました。


そしてそこにあったのは私たちの生活の話や、この世界にある家族の愛のお話でした。
⚠︎ここから少しだけネタバレ入ります(秘密は教えられません🤫)

エレノアという役

今回私が演じたエレノアは大統領の娘で兄と妹がおり、母親を数年前に亡くしているという複雑な家庭事情を持つ子。

母親の最期の瞬間に父親がいてくれなかったことからこの家族の中で確執が生まれ、妹は父に嫌悪感を抱き、兄は兄と言っても頼りになるタイプにはなってくれなかった。

私自身とこの役の大きな違いは"姉"であること。
私自身は生粋の妹体質で基本は1人で物事に集中し、たまに人に話を聞いてもらうことが好きなタイプ。
でもそこにあったお姉ちゃん像は人のことを考え、気にかけ、優しさに満ちたひだまりのような存在で。

理想の姉像まで行き着くことが難しく、葛藤する毎日。
私が最終的に考えたのは、母親が亡くなったことにより「私が家族を、妹を守らなければ…」と責任感を抱いて母のような存在になろうとしている姉。

兄妹のことを考える日々の中、父のことを理解しようとした時期もきっとあった。だけど何も話してくれない父親を信じる気持ちは年を追うごとに薄れていってしまい、今では父と子供の間に"会話"というものが無くなってしまった。

時間で解決することもあれば広がってしまう悲しみもある。

父の態度に隠された真実を知り、エレノアとして私が一番に思ったのは信じてあげられなかったことへの後悔、理解してあげられなくて、1人にしてしまってごめんなさい、という気持ち。
私がもっとわかってあげられていたら…

今まで私が演じてきた役は妹側が多く、「どうして?」とそのままの感情を相手にぶつける、責めるようなことが多かった。
でもエレノアは相手を責めるよりも、寄り添って聞いてあげられる姉であった。


私生活から少し意識しようと、周りの人のことをいつもよりも気にかけてみたり、三兄弟の絆や空気感を出すにはどうしたらいいかと話あって(実際のお兄ちゃんはとても頼りになる方でお芝居について色々教えてもらって)お芝居中にアイコンタクトを取ったり。

その一つ一つの意識で見てくださった皆さんの目に少しでもお姉ちゃんとして写っていたら…三兄弟の絆が見えていたら…と願います。

この夏の私

ここからはこの夏の私の話。
弱音も混ざってきてしまうけれどこの夏感じたことはきっといろいろな感情があったからこそ。

稽古前半戦はSHOWROOMイベント真っ只中、18日間に及ぶ配信の中で稽古に挑むのははじめてのこと。

セリフが覚えられず、キャラクターもうまく理解できず、そんな中でもライブがあり、イベントで稽古に行けないこともしばしば。
ピンチヒッターに呼ばれた日は、実は劇場に着いた瞬間ボロボロ泣き出してしまったことも。(話を聞いてくれた美音含めメンバーのみんな本当にありがとう)

だけどこの作品を作っていくというのはどこにいても何をしていても変わらない事実。私にできることは目の前の課題をできるだけクリアにしていくこと。
諦めずに取り組み続けること。             
その思いを胸に走り続けた前半戦。

迷いばかりの中で残された稽古期間はあと少し。
ついに最終シーンの稽古。そのシーンはわだかまりをずっと持っていた大統領である父と三兄弟の再会シーン。

初めて父である和泉元彌さんと会話をして演技をする。
ここまでのシーンでお父さんの知らなかった一面を聞き、今お父さんは何を思っているのか、と和解していくはずの場面。
それなのに姉としての踏み出し方がわからず、エレノアの気持ちをよくわからないままそのシーンの初めての稽古を終えてしまった。

だけどそんな中でもお父さんはどっしりと構え、エレノアの言葉を、家族の言葉を聞いて泣いてくれた。私はこのシーンに思いを繋げなければいけない。お父さんのためにもエレノアを作って行かないといけない、作っていきたい、そう思えた。

技術は追いつかなくてもまだまだ私にできることはある。
ついつい他の人ならもっと…と頭の中で架空の人物を作り上げて比べてしまうけど、今の私にしかできないこと、私だからできることがある、と信じて進めたのはそこに大きな存在があったから。


ここ最近の私は挑戦することが怖くなってしまいがち。
昔のようにただ上を目指してというのは難しくなってくる年頃。将来の夢は?という質問が一番苦手だ。
だけど信じて進むこと、諦めないこと、挑戦し続けること、忙しない日々の中だからこそ、きっと見つけられたこの気持ち。


そこから少しだけ朝早く起きて稽古や本番前に事務所の一室でストレッチをしながらお芝居のことを考える日々が続いた。

千秋楽が終わった後、エレノアの優しさが見えた気がするとお兄ちゃんに言われた時、あぁ諦めないで良かったなぁと思えたことがなによりも今回良かったこと。


今年も残すところあと四ヶ月。いつもよりも少し勇気を出して前に進めそうな気がする今。
「やってやんぞー」という熱いおもいを持ちつつ日々を楽しんでいきたいな、と。そんな気持ちが芽生えた夏の思い出🌱


思い出写真

さてここからは全然載せられていなかった舞台の思い出写真たち。

稽古終わり、本番終わりにほぼ毎日全員と集合写真を撮ってくださる座長


本番中の女子楽屋メンバー☺️合間の時間にお話しするのが本当に楽しかったなぁ
エリア1揃い踏み。まさかのダンが大統領の席に座るというこの先あるのか!?という写真😂
エリア1はバンド⁉︎もあり、とにかくみんなで頑張る時間が楽しかったなぁ
トンプソン兄弟と家族。ここの家族の話は😢が沢山。
ファーガソン長官、本番では会うことはなかったけど冒頭のお父さんと踊るシーンがかっこよくて素敵すぎた…
仲良し三兄妹〜!!とにかく一緒にいたなぁ☺️
いてくれると安心できる存在って家族だよなぁ。
エレノアの大切なカーター。幼い頃から見守ってくれて、いつかは私が守るんだってきっと思っていたと思うのよ😢
委員会メンバーの皆さん!それぞれ個性が豊かで本当に好きだったなぁ。笑いあり知性あり。さくらさんの手話に、れなさんのオープニングセレモニー素敵でした💐
エリア3首相の愛花ちさきさん。振付もなさっていたり、お芝居のアドバイスもして下さったり優しさが沁みました😭
エリアB1国王宮原奨伍さん、舞台中は袖で見て下さったり、アドバイスを下さったりずっとジャバール国王としてみんなを支えてくれました☺️
エリア1大統領、そして父の和泉元彌さん
妹ソフィア白井琴望ちゃん。ことのちゃんの48G時代は関わりがなかったけどまさかこうして出会えるとは!
初対面の人ばかりの中で隣にずっといてくれる安心感と、一緒に頑張れたこと、ずっと頑張っている姿を隣で見られたこと、妹でいてくれてありがとう、お姉ちゃんにならせてくれてありがとう😌✨
妹ソフィアと2人のシーン。ここが実は1番緊張した…!
この背中…
毎回ボロボロ泣いた😭😭
全員集合写真!!大臣の皆さんと全然写真撮れていなかったのだけどどのキャラクターも個性豊かで裏で画面越しに見ながらたくさん笑ったなぁ😂😂好きなシーン沢山。
エレノアの衣装おしゃれでとても好きでした!!
おでここんなに出す髪型したことなかったから毎回なんか緊張してたけど、それもまたいい思い出✨



とても長い思い出振り返り、付き合っていただきありがとうございました😌✨
いつもは胸にしまってしまう、言葉にできていない思いを沢山書けた気がします。

もう少しnoteも自由に書きたいおもいを書いていきたいな。

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