味がわかるということ
「舌がいい」とは?
皆さん、自分の舌には自信がありますか?
舌って筋肉と同じように、鍛えれば鍛えることができるものなんです。
では舌が鍛えられた状態ってどういう状態かというと…
複雑な味を理解でき、食事や生活の質が上がる
ものを口にした瞬間、質が悪いものなのか、人工甘味料のような人工的なものを使っているかどうかが分かる (自分や家族の身を守ることができます)
もちろん、舌が良くなることによる弊害もあります。
例えば、今の私だと、ベトナムで売っている炭酸水がまずくて飲めなくなってしまったこと、ベトナムの水 (浄水) がまずくて飲めなくなってしまったこと、行けるレストランが限られたこと、カフェに行って頼みたいと思える飲み物が減ったこと等。
それでも、私は、味がわかること、舌の筋力が上がることは、人生を豊かにすると信じています。
良い舌を持つと…
人生で一番衝撃的なワインの話
私は、ベトナムに来てから、本格的にベトナム茶を勉強し始めました。
それまで毎日飲んでいた煎茶の回数を減らし、毎日、ひたすら (最高品質の) 野生のチャノキ (茶の木) から収穫されたお茶を一杯ずつ飲み続けるという生活を始めました。
その数か月後、久しぶりにとあるワインバーに行ってワインを飲んだ時の衝撃は、今でも忘れられません。
ワインってこんなに味香りが豊かだったっけ?!?!
そう、ワイン自体が変わったのではなく、私の舌 (と鼻) が変わったのです。
舌が変わると、人生が変わります。
ただ、舌を変えるには適切なトレーニングをしなくてはいけません。
そう、質の悪いお水をひたすら毎日飲んでいても、脂っこい食事を毎日続けていても、舌の筋力は強くなりません。
「良い舌」の作り方
本当は、接種する飲み物をお水だけにして3か月続け、口の中の味をリセットする、というのが茶業界で行われている手法です。
ただし、飲むお水の質が悪かったり、実際の生活ではコーヒーもお茶もお酒もなし、というのはなかなか難しいと思います。
そこで、私がおすすめするのは、
適切なお茶を毎日適切な飲み方で飲む
という方法です。
できれば野生の、農薬肥料一切不使用のお茶、できなければ、完全有機のお茶を、数種類 (緑茶、紅茶、ウーロン茶などの意味です) ずつ、できれば毎日2種類ずつ以上飲み続けてみてください。
また、一煎目、二煎目、三煎目、と、味がどう変わっていくのかを自分なりに表現してみてください。
それだけで大丈夫です。
味、香りに集中する、マインドフルネスな時間を過ごすだけです。
それを数か月続けるだけで、効果を圧倒的に感じると思います。
折角同じものを食べたり飲んだりするのであれば、より深い美味しさを味わいたい。
お茶のプロがお伝えする、いい舌の作り方、是非ご興味があれば試してみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?