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#Nサロン の岸田ゼミが終わってしまってわかったこと

やっぱ、好きなことを好きに書いていこう。

日本を出て6年以上が経過した。6年は長い。小学生が中学生になる。ランドセルが役目を終えるくらい、長い。

数年前から「ちょと書けない」時期があった。自分の好きなことを真っ向から否定された経験が重なり、ものすごい恐怖感に浸っていた時期があった。そして日々の忙しさ、猛烈な変化に追われてその恐怖感が当たり前になってしまった。

日々の生活の変化にやっと乗ったと思ったら別の国に引越。子供は中学生の世界。しんどい。しんどいままではいかん、自分も勉強せなと思い、自分も勉強会に参加するようになった。なかなかペースがつかめない。

そして新型肺炎。世界的に近い将来を予想できない展開が続く。しんどい。今期のNサロンも参加どのくらいできるのだろうか。私は基本外国暮らし。参加できるのも限りがあるだろうと思っていた。

そんな私の葛藤にこの岸田ゼミは蹴りをつけてくれた。

自分が好きなことを書いてる自分、素敵やん。それでええやん。


最終回は、特に得るものが多い講座になった。関西人特有の「題材が面白いことは冷静に話したほうが面白い」は納得。そして漫才のような「鑑賞する側を忘れない姿勢」は自分ももっと深めたいと思った。でも私は関東人なので、この本をまた読み直そう。


うまい文章を書くためにはまず何をしなきゃいけないのか。ここで大事なのは観察力と暗記力だそうだ。 そこでいきなり私のフィールドが出てきたのには驚いた。

絵を見て観察する、言葉にする。その言葉を発信する。それは「対話型鑑賞」という手法で研究されている手法だ。私自身、長い間この「対話型鑑賞」に関わってきた。こちらの本などが有名かも。

ここでは絵に対する知識や研究ではなく、その絵に実際に向き合っての観察をし、実際に言葉に出し、その発信をお互い認め合い、気づきを共有し合うことを始める。え、これ、私もう13年近くやってるで。「絵を1分以上見れる人が観察力が強い」ってすごく褒められた気分。嬉しい。


そしてここは文章のゼミ。文章に置き換えるとどうなるか。そこで好きな作家さん、上手いと思う作家さんをあげようって言うことになった。私はこんな感じ。

好きな作家さん:「村上春樹」「坂口恭平」「椹木野衣」
上手いなと思う作家さん:「千葉敦子」「岸田奈美」「塩谷舞」(敬称略)

後から考えると他にも。。って思う作家さん多数であった。そして「なぜそうなのか」を書いてみようと言うお題に思わず詰まった。

好きを形にするのって、難しい。でもその好きを自分の言葉にしないと「リスペクト」にならない。パクリになってしまう。


そこで岸田さんからまた助け舟。この本はオススメとのこと。


これ、塩谷舞さんがオススメされていて既に読了済み。でも、真似る、取り入れるって視点で読み込めてなかった。再読じゃあ。


そして時は流れてそろそろ終わりの時間。最後は予想外の展開になった。表現において「自分が書きたい場所を作る、自分の安全地帯を作る」と言う話に心が鷲掴みになった。書く場所が増えると、本当に色々な人から色々な意見が来る。その意見が本当に堪えるって言うのはすごくわかる。そして凹むのもすごくわかる。本当にあれって凹むのよ。わかる。


「他人から多くの評価を求める→身内の評価を求める→自分が自分の評価を求める」にシフトする重要性に関してはかなりグッときた。岸田さんの「話すことは嫌い、書くほうが好き」って言う発言は首がもげるほどうなずいた。そう、話すって言葉が走っていってしまうから。


辛いことを経験した人は人に優しくなれる。その優しさを自分に向けていいんですよ。なんだか色々なことを思い出した。あれ、もう私、仙人になるのかな。いや、まだ早い。私の中でいろいろ渦巻いていた黒いものがなんか透き通ってきた気がした。

素晴らしい気づきをありがとうございます。気づきがある夜は時間が早く経ちますね。


私はまだ振り切っていなかったようだ。まだまだ若い者には負けてられん。もっと好き勝手に自分を好きになるぞ。