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Lock Down 34日目(4月20日)

いつもより少しだけ早く起きて、7時半までにトレーニングと身支度を済ます。7時半に家族を起こして食事を提供(私はお茶のみ)。8時から息子の3学期が始まった。オンラインで。閉めたドアから笑い声が聞こえてくるので今日も楽しく出来ているのだろう。

なんでこの状態で、気持ちに余裕があるのか。毎日劣等感の塊を抱えて生きているような私なのに。そこで気がついた。息子は飛び級をしているからだ。

息子はシンガポールで小学校を卒業した。息子が通っていたインターナショナルスクールはオーストラリア式。5年生の12月で小学生が終わる。そして私たちはその次の年にマレーシアのクアラルンプールに転居した。その際編入した学校は英国式。英国式は7年生から中学生になる。

さて、6年生どうする?

母語が英語じゃないし、もう1年小学校やってもいいじゃない?と思っていたのだけど学校側から「成績も満たしてるし、そもそもうちは母語レベルの英語力の子しか入学させない学校なので中学に編入して下さい」と言われてしまう。息子がその学校を気に入ったのと「ついていけなかったら学年落とせばいいや」と思い7年生の2学期に編入した。最初の1ヶ月は大変だったけど、すぐ慣れた。息子さん本当に頑張った。

英国式とオーストラリア式は年齢の区切りも違う。息子さんは現在、おそらく学年で一番歳が若い。しかも日本人。周りの子は欧州や東南アジアの子が多いので本当に大柄。たまに学校に行くと「頭ひとつ小さい子がおる」とドキッとする。でもその小ささを見ると

「ちっちゃいんだから、学年も飛び越えてるんだから「うまくいかなかったらやり直せば良い」」

そんな開き直りがいい方向に動いていてメンタルが非常にうまく保てている。ちなみにインターは子供の学力に応じて学年の行き来は頻繁に行われている。「うまくいかなかったらやり直せばいい」「うまくいかないまま強行させた方がよっぽどよくない」という考え方。この考え方に私自身がすごく救われている。

もちろん息子さんの努力が素晴らしい。勉強だけでなくスポーツも頑張っている。英語もネイティブだけど日本もちゃんとネイティブ。(学校の先生に「え、家では日本語で話してるの?」「日本語で同じ学年のテスト問題できます」と返答すると心底驚かれるレベル。日本語の小説(浅田次郎や村上春樹など)も英語の小説も読めます)トライアスロンのおかげで小さいのに長距離で運動会で毎回メダルを取ってくるしキックボクシングも2年近く継続しているので足の筋肉もムキムキ。だからだろうか、小さいのに、アジア人なのにということでイジメにあったことは今のところ、ない。

この努力と、「やり直しの効く状態」の共存が息子さんに良い状況を与えてくれている。世界も、社会も、そう簡単に変われない。それは十分わかっている(わかってるで終わってしまってはいけないこともわかってる)。なら、変われないのなら加わるこちらに「変化する権利」があれば、きっと大丈夫。ソースは私たち。

今日の夕飯はオムそば。半分くらい野菜。