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てんとう虫と共に作る庭

ナナホシテントウを今年初めて見かけた。ナナホシテントウはあざとい。ミツバチ並みにあざとい。吉岡里帆のどんぎつねばりにあざとい。かわいすぎるんだよお前。

今朝iPhoneでシャッター押しまくったがなかなかピントが合わない。よく動く。

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くるくるくるくる走り回って働き者。

さっきも、タバコ吸うためにデッキに座っていたら、草取りしてまだ封を閉じていないゴミ袋からくるくるくるっと出てきて、バッと飛び立って行った。ほんとかあいらしい。

てんとう虫はかわいいだけでなく、益虫とも言われている。害虫と言われているアブラムシを食うからだ。でも私は益虫とか害虫とかいう言い方は好きではない。害虫を食べるからこその益虫なのだし害虫あっての益虫なのだし、そこにあるのはただの食物連鎖だ。一生懸命育てている家庭菜園の野菜でも、野菜にとって私は自分を食害する害虫みたいなものに違いない。

アブラムシが死滅した世界でてんとう虫は生きられない。害虫を駆除したら同時に生きる場をなくす益虫。

私が家庭菜園を始めたのは十五年ぐらい前、結婚してすぐのこと、母が乳がんになって有機栽培の野菜がいいっていうんでじゃあ家で作ろうって思ったのがきっかけ。それまでにも観賞用の花や食卓用のハーブぐらいは作っていたけど、本と首っ引きで始めた有機家庭菜園。もっとも、当時は東京北区赤羽の住宅密集地の日当たりの悪い実家でやってたから、あまり良い結果が得られなかった。まず益虫がいないし、粘土みたいな土質改善するとこからやらなきゃいけなくて。

土に落ち葉やぬかをすきこんだり、雑草をはやして小動物を呼び込むことからはじめなきゃいけなかったとか今考えると大変だったなあ。元から自然が豊富なところでやったほうがいいと思う、こういう事は。

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有機栽培をやってみたいと思ってた時に、買った本がこれ。絶対に虫はある程度必要だと思ってそんな頃にこんな本に出会った。時々これを開いては虫の生態とか勉強したり。

もとから家にあった野鳥の生態についての本もわりと役に立ったけど、あれどこいったかな。

人間、飯を食っていくのに人間だけの論理だけじゃやってけないよねっていう大きな流れ、自然の摂理みたいなことに思いを馳せる。どんなに偉くて頭のいいひとだって、自然を完全にコントロールすることなんて絶対にできない。

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