田舎暮らしの楽しみ3 薪ストーブ:移住 田舎 自然 家庭菜園 木工 薪 散歩 庭 ガーデニング キャンプ チェンソー
私の薪ストーブに対する憧れは、新婚旅行で上高地の帝国ホテルを訪れたのが、きっかけでした。帝国ホテルのロビーには、釣鐘型の薪ストーブがドーンと鎮座しており、そこから暖かな薪の香りが漂ってきました。
薪ストーブのあるリビングで暮らしたいなというのが、私のプライベートな目標となった瞬間でした。
夢が実現するまでには25年かかりました。
田舎に移住して良かったと思うことの第1はこの薪ストーブと共に生活できるようになったことです。でも薪ストーブの本当の心地よさは実際に生活してみるまでわからなかったと思います。
薪ストーブを設置する
薪ストーブが使えるようになるためには準備が必要です。
・隣の家と離れていること
薪ストーブを燃やすと、薪が燃える匂いと煙が少し出ます。その為、隣の家とある程度距離が離れていることが必要だと思います。
・家の準備
薪ストーブを燃焼させた時、その熱が家の床や壁に伝わらないようにします。具体的には、薪ストーブを設置する床は、熱による火災やストーブの重量による損傷を防止するため、コンクリートで基礎工事を行う必要があります。我が家では、コンクリートの上にレンガを貼りました。
また、壁面にも熱が伝わらないように、レンガで壁を作り、壁面との間に空気層を設けています。
・煙突
薪ストーブは、ストーブ本体だけではなく煙突も高温になります。その為、煙突が家の壁を貫く場所にはメガネ石という特殊な材料が必要です。
また、煙突自体も高温にならないように二重構造になった特殊な煙突を使う必要があります。
住宅火災を引き起こさないように十分な対策をしておかなければなりません。
・薪の調達
薪ストーブを家に設置し、使っていくわけですが、これからが結構大変です。
まず、燃やす薪を調達しなければなりません。
私は、友人の山に行って必要な木を切らせて頂いたり、間伐のボランティアをして、間伐した杉やヒノキを頂いたりしていました。これは、かなりのパワーが必要です。
木をチェンソーで伐採し、枝を落とします。その後、ストーブに入る長さに木を玉切りして家に持ち帰ります。
それを斧で薪割し、薪小屋に運び保管します。約1年は乾燥させます。
冬期の休日は殆どこの作業です。生木はかなり重いので腰や腕が痛くなることもありました。
最近は、もっと楽に調達できるようになりました。
建設業や造園の仕事をしている友人に頼んで、伐採した木を庭まで持ってきて頂けるようになったのです。
伐採した木は、廃棄処分する場合は費用がかかるとのことです。それで友人も快く分けてくれるのです。
但し、松・竹や塩分の着いた木(浜辺に流れ着いた流木など)は、煙突火災の原因になったり、ストーブを痛めたりするためNGです。
薪ストーブの楽しみ方
薪に使う木の種類によって香りが異なります。私が一番好きなのは、桜の木です。桜の木を燃やすと甘いとてもいい香りがします。逆に、あまり良くないのは楠でしょうか?
やはりショウノウの木だからかな?
薪ストーブの上には、常に南部鉄器の茶瓶を置いています。部屋の乾燥を防止するためです。ですから、いつでもすぐにコーヒーやお茶を飲むことができます。
おせんべいの入っていたブリキ缶で焼き芋を作ることもできます。缶の中に小石とサツマイモを入れて石焼き芋にします。
鍋をかけて煮物を作ったり、ちょっとした食材を焼いたり、簡単なクッキングストーブとしても使えます。
薪ストーブに一旦火を入れると一日中燃やし続けます。外出する際にも、そのままで大丈夫です。燃焼室の扉を閉めている限り火事になることはありません。
吹き抜けの空間を通じて家の中全体が暖かくなります。
そして何よりも美味しいのは
炎を見ながらお酒を頂くことです。
炎には不思議な力があるように感じます。
これから田舎へ移住される方は、ぜひ薪ストーブの導入を考えてみて下さいね。
もし土間がるような家であれば、より簡単に設置できると思います。
さあ、一緒に田舎暮らしを楽しみましょう!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
明日もあなたにとって良き日になりますように...
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