日本人を全力で信じるスウェーデン人

うちのスウェーデン人の夫ですが、日本人が大好きです。禅とか日本の伝統文化に惹かれて来日…というわけではないのですが、るろうに剣心などのアニメが好きで、それは日本に来るキッカケの一つにはなったみたいです。

向こうの実家にはるろ剣が全巻そろっていて、初めて行った時に読破させて頂きました。

最初は漠然とアジアに興味があり、中国で三ヶ月くらい働いたのだそうです。でもなんか彼にとっては違った。それで一度国に帰り考えた末、日本なんじゃないか?って思いつき、来日したみたいです。

それで夫ですが、何かにつけて日本人を褒めちぎります。「優しくて礼儀正しい日本人」「小さくて可愛い日本人」「いつもニコニコしている日本人」…などなど。

どうやらコンビニの店員さんまでもがあれほど親切で丁寧な対応をしてくれる、ということが信じられないらしいのです。たしかに、向こうでお店に入ると、店員さんフレンドリーではありますが、いささか適当なのかなっていう感じはします。だからといって嫌な感じでは全くないと思うんですが。

こちらに住んでもう10年以上になりますが、「スウェーデンに帰りたいと思うことないの?」と聞いても「全然」とのお答え。あまりにキッパリしすぎててこっちが驚きです。

向こうに帰省した時も、「やることないから帰りたい」などと突然言いだし、予定を早めて帰ろうとしたので慌てて引き留めたこともあります。お母さんの気持ちとか考えないのかなあ?お母さんは息子のそういう所に慣れてるようで、半分諦めモードでしたが。

とにかく彼は日本が好きで、日本人を信じすぎて、色々と甘いです。まず、鍵をかけたがらない。チェーンなどはもってのほか。一緒に住み始めたころ、チェーンをかけていたらキレられました。鍵を開けたのに、チェーンでガチャって引っ掛かかるのが許せなかったみたいです。今では夜寝る前にのみ、私がパトロールしてチェーンを掛けています。あとは窓の鍵も必ずチェック。勝手に窓を開けて、鍵を閉めずに窓だけ閉めてる場合があるので注意が必要です。

あと、カフェとかで席をとってから注文しに行くとき、財布はお金を払うためにもつけど、ほかの貴重品を持っていかない。指摘すると、「ここは日本だよ(*´∀`)?」と平和ボケ。一度痛い目に遭ったほうがいいんじゃないか?と思うこともしばしば。

たまに悪いニュースを見せて、「ほらね、日本だってこういうことあるんだから気をつけないとダメだよ!」と説教しても、「そういう悪い人はどこにでもいるでしょ」と言ってきます。え?じゃあ気を付けるべきなんじゃ?

でもまあ日本人としましては、自分の国や人のことを良く思ってもらえるのは悪い気はしないですね。

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