別の道
自分の体も自分で動かせなくなってしまったセェーリーでしたが、
聞こえてくる音だけは、
不思議と落ち着いて聞き取れていました。
『誰かが戦っている。。。』
光が差し込んでくるかのように感じ、
眩しさに目を細めて見た
セェーリーの前に立っていたのは、
幼馴染のダリーンでした。
傷ついたセェーリーには、
ダリーンの優しい声と暖かい温もりがとても力強く感じ取れました。
『私はこの温もりの中で生きて行くこともできるかも知れない。。。』
これまで経験したことの無い感情が
芽生えていることを
セェーリーは感じずにはいられませんでした。
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