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ティーンエイジャー

なぜならティーンエイジャーというのは、ティーンエイジャーであることにしか関心がないからです。

English Journal 10月号

娘は今、ティーンエイジャーの真っ只中。難しい年頃かもしれない。毎日感情がコロコロ変わり、髪の結び方はもちろん、前髪の向きから量から長さまで気になるお年頃。

ずっと娘の成長を楽しみにしながらも、恐れていたのは彼女の思春期がどんなものであるか。私は親として正常に対応できるか、乗り越えられるだろうか。可愛い、可愛い我が子が、どんなふうに変貌するのか、と悪い方にばかり想像していました。

なぜなら、私自身がティーンエイジャーだった頃、親に反抗的な態度を取ったり悪いことを企てたり、イライラ爆発は頻繁で、その暗い時代は思い出すだけでも胸が苦しくなるから。

しかし、15歳にもなって、娘は「おかーさん大好き」を6歳の弟と競うように言葉にしてくれます。毎日たくさんのことを話し合い、身の回りで起こったことからさらに深い深い話をします。魂の話、宇宙の法則の話、そんなことも話します。「おかーさんの推し(オシ)は誰?」と聞かれれば「マルクス・アウレリウス!」と即答できるほど、若者言葉も(なんとか)理解できます。(注:マルクス・アウレリウスは現代のアイドルではありません。)

内緒のこともたくさんあるだろうけどね。

英語では、Teen-ager は、語尾に-teenのつく13歳から19歳までの若者を指す。おおむね思春期・中高生と重なり合う。英語では、語尾に-teenのつかない9歳から12歳の少年少女をプレティーン(英語: preteen)、プレティーンエイジャー(英語: preteen-ager)と呼ぶ[2]。13歳から15歳ごろの少年は a boy in his early teens 、16歳ごろから19歳までの少女は a girl in her late teens などと表現する。

ウィキペディア(Wikipedia)

English Journal 10月号「英語で読書!」という特集の中で、内容は省きますが、おすすめの本としてAlix O'Neillの「The Troubles With Us 」が登場しました。その本の説明の中で語られている言葉が、一番上に紹介した「ティーンエイジャーは、ティーンエイジャーであることにしか関心がない」という言葉です。

通りで爆弾が爆発する恐れがあるのに気にも留めず、気にかけているのはその日にどんなスカートをはいているかなんです。それが、それこそがティーンエイジャーの体験です。それがとてもおかしくて・・・・

English Journal 10月号

その本を娘に読ませたいと思ったけれど、英語はただいま猛勉強中。ティーンエイジャーを卒業する前に読めたらいいな、と思いながら、まずはすでに約30年前に卒業した私が読んでみたくなりました。

確かに私もそういう生き物だった。ほんの少し湿気がある日、前髪がうねる。それだけが恐怖で毎晩天気予報を見ていました。自分がどう見られているか。一人で街を歩くのでさえ自分の持ち物、身なりが気になって仕方なかった。「もっと何かあるでしょう。」「もっと何か他に集中できることが・・・」という大人の声は全く届かず。

もちろん、社会に興味をもち広い視野で活動する中高生というのはいつの時代も存在するので、誰もがそういうティーンエイジャーだったとは思いませんが、親として、その年代にはその傾向があるというのは知っていて損はしないと思います。

それを踏まえた上で、娘との距離を適正に保ち、健全な親子関係を目指そう。

と、ここまで書いたところで半年以上の月日が流れてしまい、今こうして付け足し書いています。中学生だった娘は高校生になり、幼稚園児だった息子は小学生に。

娘はすっかり落ち着き大人の雰囲気。最近は息子の変化が気になります。なんでもできるようになったけれど、言葉がまだついてこないのでイライラが爆発することも。自分の周りの環境が少しずつ見えるようになってきた今日この頃。

朝はしっかり髪の毛を濡らし、ドライヤーで寝癖を治す小学一年生。
ダボダボな服が嫌で、しっかり「130」であるかを確認する小学一年生。
手に余計な袋を持つのが嫌で、水筒もタブレットも図書館の本も給食セットもうわぐつも全てランドセルに押し込み、背負う。そして教科書はぐちゃぐちゃでも気にならない小学一年生。

そんな息子のお年頃についてちょっと調べてみたけれど、なかなか個性的な息子。「こんな傾向」というものに当てはまらないことが多いことに気づきました。

分類したがる習性をやめて、その子自身をしっかり見ないと。と気づかせてくれる息子でした。人間観察は楽しいな。

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