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時には昔の話を

🎵見えない明日をむやみにさがして
 誰もが希望をたくした
 ゆれていた時代の熱い風に吹かれて
 体中で時を感じた
 そうだね

ジブリ映画「紅の豚」のエンドロールと共に流れる曲をご存知でしょうか…
宮崎アニメの代表作のひとつではあるけど、個人的にはもっと評価されても良いと思っている。

子供の時テレビの放送では"豚さんが飛行機に乗って戦っている"
そういう感想でした。
私自身、飛行機が好きで、宙返りしているシーンに目を輝かせていた記憶がある。

エンディングで主人公ポルコの幼馴染(恋人?)のジーンの声優を担当した加藤登紀子さんの歌が流れる
"惚れた…"
一目惚れ…
ひと耳惚れかな?
劇中でもすごく大人っぽくて色気がある、宮崎アニメでは異質のキャラクターだと思う

低音で艶のあるの声
あんな声で怒られてみたいとさえ思える。
あの頃からずっと憧れていて
ああいう余裕ある大人になってみたかった。

加藤登紀子さん自身、満州ハルピン市出身で
後に東大文学部在学中
音楽活動を始める
レコード大賞を取ったり華々しい活躍

1972年  学生運動をして逮捕された 藤本敏夫と獄中結婚。出産のため、一時音楽を離れる

なんて波瀾万丈なのだろう


『時には昔の話を』は加藤さんご自身が作曲されている。

ジーナと自分を重ねたに違いない

歌を聴いてください
👇👇


後に加藤さんがポルコ役の声優さんがお亡くなりになった時に
お話ししている。
"みんな1人づつが生きるのは大変なことだけど、みんな精一杯生きるんだよ、そのどんな瞬間にも無駄なことはひとつもない"

私自身、障害持ちで苦労してきてきた…
昔のことは消したいくらい
でも
こうして今、私が在ることはきっと無駄ではない
精一杯生きている

ジーナは過去に三度、飛行艇乗りと結婚して死別している。

加藤さんも若い頃から苦労されているのだろう。

加藤さんの歌うこの曲
ひとつひとつの言葉を噛み締めて
想いを伝えている…

精一杯生きていたら無駄な瞬間などないのだ。



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