小さな恋の物語

こんな私でもモテ期なるものがあった

そんなお話

アオハルだよね。
高校時代

その頃からADHDの症状はあったんだね
今思えば、どこか幼く子供ぽい
純粋というよりは単純

揶揄いやすかったんだろ…

同級生にイジメの対象だった
部活の後輩にはバカにされていた

でも
なぜか同性の先輩には好かれていた（と思う）
愛されキャラというよりは
ポケ〜っとしたところがどこか放っておけなかったんだろうね。

先輩達にはよく奢って貰ったし
イジメから守ってもらった

先輩達がいなかったら
同級生ので暴力に屈して
ひきこもっていただろう

先輩達の中にひとりだけ
私に特別な感情を抱いていた人がいた
恋愛感情とかに乏しい私でも
それは他の先輩達とは違うことはわかった

部活の帰り道に待ち伏せされて
ウデを組んできた
私はどう対処していいのかわからないし
ドキドキするだけ

こういうことに疎い私は
振り払うことはできない
正直いうとグイグイ距離を詰められるのは苦手

電話で告白めいたことも
言われたけど
はぐらかすのが精一杯

否定されて育ってきた私
こんな私でも必要に思ってくれる人もいるのかとも思って
悪い気はしなかったけど…
違うよね

恋って苦手
好きとか
嫌いとか
単純じゃない

どの程度の愛情なのか
相手を試したり
思わせぶりな態度とか
駆け引きとか

単細胞の私の脳内
爆発だわ

私の行動は
好きor嫌い
あまりそこに理由はいらない
理由があっても考えない
サヨナラ
ジョンレノン

アオハルに
私を好きでいてくれた先輩達
ありがと

私は普通じゃないの
それでもいいの？

サヨナラ
私のモテ期

組んだ腕も必要ない
私はひとりでいたいんだ
寂しい人？
そうかもね

相手に好意を抱く時
＂私なんかが好きでごめんなさい＂
そう
人を好きになる資格なんかないの

待ち伏せされるより
待ち伏せしたい
迷惑かな…

サヨナラ
私の小さな恋の物語