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「就寝時の肩後面から脇の痛み」#書く習慣131

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。
GW中は更新をお休みしていて申し訳ありません。家族孝行していました。

改めて、#トロットノート を連ねていきたいと思います。

今回は少し特殊な症状の訴えの患者さんがいらっしゃったのでご紹介いたします。



「4日前から仰向けで寝ると左の背中が痛むんです…」

60代、男性。
診察室に入るや否や、上記の症状を訴えてきました。

話を聞くと、就寝時のみとんでもない痛みがきて締め付けられるようで苦しい、とのこと。

実際に就寝時の状態を確認するため、寝てもらうと院内で使っている枕では低いとのこと。

話を聞きながら高さを調整しながらタオルを積み重ねていくと20cmくらいの高さになっていました。


で、5分くらい寝てもらったのですが、痛みの再現性は得られませんでした。


じゃあ可動域はどうなの?

ということで、確認してみると
屈曲、伸展、回旋、側屈に関しての可動域制限や動作時の疼痛出現等は認められませんでした。

やはり、症状が出現するのは就寝時だけのようです。
当然ですが、レントゲンでも明らかな異常は認めません。

枕の高さの問題…?動き以外の問題…?
どう評価したらいいんだ…????


「整形領域の問題じゃないんじゃない…?」

と、ここで、先輩柔道整復師のひと言。

「整形領域の問題じゃないんじゃない…?」

どうやら症状から心筋梗塞等を疑ったようです。



ここで、こちらのHPを参考にさせてもらいます。


ここの一文を読んでみると、青字の症状が出た時も十分狭心症や心筋梗塞の可能性が考えられるようです。

一応循環器内科にコンサルトすることになりました。

結果はわからないのですが、こういうタイミングでパッと選択肢が出てくる状態になるようなレベルに自分は全然いないなと少し落ち込みました。

近くに目標とする人がいる事は、いいことだけではないですが、この学べる環境があることに改めて感謝しないといけないなと思いました。

レッドフラッグは意外と近くにいるかもしれません!
注意深く皆さんも診療にあたっていきましょう!