見出し画像

「腓骨遠位端剥離骨折への整復操作」#書く習慣63

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。

本日は普段放置していた部位への整復操作を試みたので、書き記しておきます。


腓骨遠位端剥離骨折

皆さんは腓骨遠位端部の剥離骨片に対して整復操作を行なっていますでしょうか?

当院では恥ずかしながら今まで整復操作を行なっていませんでした。
ですが、諸先生方のお話を聞いていてやはり整復の重要性を感じ、今回初めて整復をさせていただきました。


10歳の女の子

走っている途中に捻ってしまい受傷。
診療にあたっていると感じる骨折の匂いを感じる患者さんでした。


腓骨を中心に痛みを訴えていて圧痛は腓骨下端部〜ATFL部に存在していました。

早速レントゲンを撮影してみると…

腓骨下端部に剥離骨片を確認することができました。

予想していたよりも水平に骨折線が入っていたので、受傷機序は内返しの構成要素である回外よりも、実は内転の強制を強くされたのでしょうか?

mcdavid )より引用


整復してみました。

今回は内転強制が強いと仮定して

 ①踵骨(とともに距骨)の牽引
 ②内転位からの外転操作
 ②軽度回内
 ③腓骨の下方からの直圧

にて整復操作を終了としました。

整復後のレントゲンはこちら。


反省点を列挙するとしたら

先に外転や回内をしたことによって腓骨下端に指を入れる隙間が少なくなり、下方からの直圧が外側方向に向かってかかってしまったことだと思います。

次回は外転や回内操作を行う前に、腓骨下方からの直圧を選択する必要があるなと感じました。

固定はオルソグラスによるL字固定で、1/4PWBとしました。
固定範囲は下腿近位1/3〜足趾の範囲としました。



P.S. 明日はさつまいも博へと出かける予定です。 :)