【性格曼陀羅】(2)分類方法
分類方法
各様式には縦軸と横軸があり、これらの2つの軸によって、4つの型のいずれかに分類されます。各様式それぞれで分類された型の組み合わせで性格が決まります。
例えば、“認識様式”の場合は「内向ー主観型」「外向ー主観型」「外向ー客観型」「内向ー客観型」のいずれかに分類されることになります。ほかの様式でも同様に4つの内のいずれかに分類され、各様式それぞれで分類された4つの型の組み合わせで性格が決まります。
能力との関係
この理論では、性格は能力の高さではなく、好みによって決まります。各人の持っている能力の高さによって決まるわけではありません。性格は、自覚的かどうかにかかわらず、特性に対する好みによって決まります。性格と能力に直接的な関係はありません。
性格の変動
この理論では、性格が状況によって変動することを考慮しています。性格は、周囲の状況や他人の影響、自身の心理状態によって変動することがあります。この理論では、性格の変動には一定の法則性があるとしています。
影響の連鎖
各様式や特性は完全に独立しているわけではなく、相互に影響を与えあっています。そして、これらの影響は、一度影響を受けた特性以外のほかの特性にも連鎖していきます。性格の変動と同様に、こうした影響の連鎖には一定の法則性があるとしています。
性格診断テストとMBTI
この理論には、今のところ性格診断テストは設けていません。診断テストは自己報告によるものなので、理論の内容を理解している場合、テストをすることにあまり意味がないからです。加えて、この理論では、性格のパターンが4×4×4×4で合計256種類になるので、すべてに診断結果を書くのが難しいからでもあります。
代わりに『MBTI』という性格理論が、この理論の”認識様式”と”思考様式”に対応しているので、MBTIの診断結果と照らしあわせると、性格のイメージがつかみやすくなると思います。ただ、対応しているとはいっても、この理論とMBTIの性格を構成する特性は、基本的には別のものです。
この理論とMBTIは似ている部分もありますが、この理論には、MBTIにはない要素も多くあります。この理論は、性格を構成する特性の数が多く、配置に法則性があります。また、性格の変動や特性同士の関係性、異なる性格との関係性についても理解できます。
おすすめの性格診断テスト
この性格診断テストは正式なMBTIとは異なるものですが、おおまかな内容は一緒です。この理論の対応している特性を参照すると性格のイメージがつかみやすくなります。MBTIやほかの性格理論との関係については、別の記事で詳しく書きます。
〇思考様式
拡散 ← P 探索型(認知型)
収束 ← J 計画型(判断型)
具体 ← S 観察型(感覚型)
抽象 ← N 直観型
〇認識様式
外向 ← E 外向型
内向 ← I 内向型
主観 ← F 道理型(感情型)
客観 ← T 論理型(思考型)
〇感情様式
増殖 ← A 自己主張型
生存 ← T 激動型
適当 ← なし
堅実 ← なし
〇行動様式
自然 ← なし
社会 ← なし
安定 ← なし
探求 ← なし
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