【性格曼陀羅】(1)文字の意味
性格曼陀羅(せいかくまんだら)は、性格理論です。図の文字は、性格の構成要素を表しており、それらは関係性が明確になるように配置されています。
性格曼陀羅は、もともとあった性格理論を組み合わせてつくりました。それらの理論の中には、心理学の中で広く用いられているものや、多くの人に活用されている性格診断テストなどが含まれています。
この理論では、状況によって性格が変動することも考慮しています。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、一度内容を把握できれば、自己理解が深まるだけでなく、他人の性格や異なる性格との関係性が直感的にイメージできるようになります。
図には大きい丸の中に、上下左右に小さい丸があります。これらの名前は以下の通りです。
上 行動様式
左 感情様式
右 思考様式
下 認識様式
図に書いてある文字は、理論を図にする際に見やすくするためにつけたものです。おおまかな内容は以下の通りです。
認識様式(下)
外向-内向(縦軸)
○外向
・積極的に多くの人と関わろうとしやすい
・自分の意見や考えを主張することが多い
・刺激的なことが起こらないと退屈に感じやすい
○内向
・自分の時間を大切にしやすい
・内省的で自分の意見や考えをあまり主張しない
・刺激的なことに対して心理的な疲れを感じやすい
主観-客観(横軸)
○主観
・自他の主観的な価値観に関心を持ちやすい
・人の気持ちがどう動くかを重視しやすい
○客観
・客観的な事実に関心を持ちやすい
・現実がどう動くかを重視しやすい
感情様式(左)
増殖-生存(縦軸)
○増殖
・楽観的になりやすい
・感情が安定しやすい
○生存
・悲観的になりやすい
・感情が不安定になりやすい
適当-堅実(横軸)
○適当
・その時々の自分の感情を重視しやすい
・規則や義務にとらわれない
○堅実
・後々に得られる可能性のある利益のために自制しようとしやすい
・他人に対する義務を果たそうとしやすい
行動様式(上)
自然-社会(縦軸)
○自然
・周りの人の行動に影響されづらい
・多くの人がしていることかどうかを気にしづらい
○社会
・周りの人の行動に影響されやすい
・多くの人がしていることかどうかを気にしやすい
安定-探求(横軸)
○安定
・慣れ親しんだものを好みやすい
・ものごとに飽きにくい
○探求
・好奇心が強い
・新しいものを好みやすい
思考様式(右)
拡散-収束(縦軸)
○拡散
・拡散的思考をしやすい
(自由な発想を生み出していく思考をしやすい)
・ものごとに共通した性質について考えやすい
・同じようなものごとの異なる性質について考えやすい
○収束
・収束的思考をしやすい
(明確な目的を達成していく思考をしやすい)
・ある前提に基づいた明確な結論を導き出そうとしやすい
具体-抽象(横軸)
○具体
・具体的な思考をしやすい
・はっきりとした実体があることに基づいて考えようとしやすい
・ものごとを固有の事象としてとらえようとしやすい
○抽象
・抽象的な思考をしやすい
・ものごとを俯瞰的にとらえようとしやすい
・ものごとの本質的な部分だけを抜きだして考えようとしやすい
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