それ以降、意味が上書きされて戻らないほどのインパクト(小説のアイデア)

 昨日の記事をアップした後に早速プレ・スタディで描き始めてみました。
↓ これが昨日の記事。

 導入部分は悩んでいます。バタイユでさえ、主人公2人の出会いは突飛なものではありませんでした。(「目玉の話」) 遠縁の間柄で別荘地で会うのは不自然ではありません。その不自然でない若い男女が不自然でない性欲を持ち戯れます。そこまでは自然です。不自然なのか自然なのかわからないのはその後のミルク皿にお尻を乗せる場面です。そのようなアイデアを持つに至る人はそうそういるものではありませんが、尋常でない性欲がバックアップになれば無いとは言えません。ですが、読者には異様に感じられます。「絶対そんな人いないだろう」と「もしかしたら」が1:9位でしょうか。絶妙です。

 なかなかそんなアイデアは出ないもので、悩みます。世の中には食べ物を自慰の道具にする人はまあ、いるでしょう。実際に聞いた事もありますし。でも、ミルク皿ほどインパクトのあるのは???、思い当たりません。道具として思い当たらないというより、日常の物や事も含めて、それをした時点でその意味がガラリと変わってしまう、意味が上書きされてそれ以降変質して戻らないほどインパクトあるものが・・・。(何かアイデアがあったら教えてください。)

 それで、苦し紛れに考えたのは、「夜のランニング」です。夜にトレーニングで走る方はいますよね? 台風の日の深夜にしたらどうでしょう? 裸で。酷い風と雨で家々は窓を固く閉ざしていて誰一人として外覗いて見てみようとする者がいない状況。しかも深夜2時頃。前を見てもほんの数十メートル先もはっきり見えない夜に裸で家を出て走ります。そしてそれをしている者は1人ではなかった、という出会い。不自然過ぎる気もします。それをする理由は水なのですが、ダメかな? 主人公限定でも合理的理由をそこに置くのが難しい気がします。

 バタイユのお話は、読み進めると完全に荒唐無稽なのですが、入口は普通に感じさせるものになっています。あ〜難しい。もうちょっと考えよう。


タイトル画像ですが、ギャラリーにあった縦長のものを中央部分だけ使っています。もし意図に沿わないのでダメって事なら替えます。コメントで連絡いただければと思います。

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