政治家として目指すこと<兵庫県第4区総支部長就任にあたって>

この度、2019年8月20日に、立憲民主党の兵庫県第4区総支部長に就任しました。
衆議院の小選挙区の支部を担当する役職で、支部の組織立ち上げから始まり、地域を中心に政治活動をします。
兵庫県第4区は、神戸市西区、西脇市、三木市、小野市、加西市、加東市、多可町です。

私は、2019年3月、立憲民主党の公募に手を挙げ、7月の参院選に立候補しました。
参院選で、選挙運動をしている私を見ていた夫から、「被選挙権と選挙権がセットになっていることに気づいた」と言われました。
確かに立候補する人がいるから、投票することができます。
そして、被選挙権を行使するという選択肢は、これまでの私の人生にはなく、私自身も、立候補は特別な人がするものだと思っていたことに気づきました。

でも、本来は、自分の小さな幸せを求めるのと同時に、世の中のことに心を痛めながら過ごす、普通の日々の延長線にあり得る行為だと、思い改めました。

新しい立場で始める政治活動では、これまでお会いできなかった方々とお話しするパスポートを得たと思っています。
これまで仕事をし、生活をしてきた姿勢の延長で、
一人ひとりのお話を聞いて、課題を発見し、ともに未来を考え、新しい提案をつくるプロセスとして、活動をしようと思います。
また、政治的な考えが違う方とも、逆にオープンに議論することができる立場を得たと思うので、変わらずにどんどんお話ししていきたいと思います。

就任にあたり、改めて、政治家として目指すところを下記に書きました。どうぞご覧いただけますと幸いです。
(8月20日、神戸にて行った記者会見でお話しした内容をベースに記載しました。)
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私が政治家として目指したいこと。

・日本に暮らす誰もが、人権と基本的な生活が保証され、のびのびと好奇心を発揮し、知的活動を存分に行える環境をつくりたい 。
・そのためにも、政治から、嘘やごまかしをなくし、国会を、この社会に生きる様々な代表が選ばれて、異なる意見がぶつかりあい、社会の現実に向き合って、きちんと未来を議論できる建設的な場所にしたい。

このように思います。

・私は、オランダでデザインを学び、その後国立のミュージアムで約13年間働き、退職後には自身の会社をたちあげ、主に科学技術や文化芸術の分野で、展覧会をつくる仕事をしてきました。
・その中で、この日本では、何十年、何百年といった長い時間軸で社会の基盤となるはずの文化活動、知的活動が、短期的な成果を求められ、また、人々は日々の暮らしの厳しさや生きづらさを抱え、発展しづらい状況にあるのではないかという問題意識をもちました。

この環境を改善するために、政治家としてとりくみたいテーマが3点あります。

1.一人ひとりの今日の暮らしを改善。格差の是正、差別の撤廃、公正な社会を目指す。
・社会保障と福祉の充実、賃金の上昇、教育機会の充実
・出産・子育て、保育環境の改善
・ヘイトスピーチをはじめとした差別を撤廃
このような観点から、日々の暮らしに生きづらさをかかえ、困難をかかえている人をなくしたい。

2.市民社会を基盤とした科学技術の発展。研究環境の充実、豊かな社会と地球環境への貢献。
・エネルギー、農業、マイクロプラスチックや気候変動といった、科学技術と政治的な課題に取り組む。
 事実をきちんと共有し、分野を超えた研究者と、市民、行政と異なる立場の対話があり、人々の心に丁寧に寄り添うプロセスを政治からつくりたい。
・日本に豊かな高齢化社会や多様性社会を実現するために、科学技術の活用を促進。
・研究者の研究環境を改善し、持続的に発展する基盤をつくりたい。
このような観点から、国際社会において、持続可能な地球環境と人間社会に貢献をする日本をつくりたい。

3.長期的な視野から、文化が育まれる環境づくり。文化による平和外交。
・学芸員や図書館司書さんなど、文化活動に携わる方々の低賃金、不安定な環境を改善したい。
・活発な文化活動と保存活動を行えるための基盤づくり。
・文化を、平和外交にいかし、国際社会の平和に貢献したい。
このような観点から、合目的的かつ短期的な成果が求められる文化事業ではなく、
一人ひとりの豊かな知的活動から文化が育まれる環境をつくりたい。

以上がテーマです。

これらの観点は、今後の日本の産業や経済の発展にとっても重要と考えます。
そして、政治活動においては、
これらのテーマを基本としながら、兵庫県4区を中心に、
より多くの方のお話しを聞き、課題を知り、発見をし、これまでの仕事で培ってきた技術をいかして、
一人ひとりの市民と政治をつなぐ、コミュニケーションの場をつくりたいと思います。
そこで私たち一人ひとりが、ともに未来を考え、同じ目線から新しい政策を提案していきたいと思います。

よりよい社会をつくるために、合意を形成していくプロセスとその可視化が、私のこれまでのデザインの活動の芯でした。
これをさらに、政治家として、現実の社会で展開していくつもりで、日々の政治活動を行います。


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Q&A<なぜ兵庫第4区なのか>など

以下をご参照ください。

https://note.mu/seijinote/n/n07500793a65a
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