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希死念慮 《詩》

「希死念慮」

破滅型ロックンローラーの洗礼

自己破壊 自暴自棄 希死念慮


お前には関係ない話し


投げ捨てられたヘルプマークの残骸

それを踏み付け歩き去る人の群れ


俺はお前から見れば ただの化け物


定まらない視線
爆音の中 神様の悪口


夜の闇とスピード


彼奴がくれた薬
単なる麻酔に過ぎない

何も変わらない事くらい知ってる


痛みや苦しみ 絶望を消し去る

その代償として

喜びや幸せ 希望も消し去る


人が人で無くなり
心が心で無くなる


遠のいて行く意識

過剰摂取 何処へも行けやしない


どれだけの時間が流れただろう 

わからない 答えられない


此処は何処なんだ
何も見えない


何故だか
懐かしい匂いがした

遠い昔の記憶

貴方の匂いがした


また子どもの頃の様に
抱きしめてくれますか

其処には魂の解放区がありますか


どの道を行けば 
貴方に会えますか


教えてください



何も見えない

何も見えない

何も見えない

Photo : Seiji Arita

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