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4泊5日のマインドフルネスリトリート

4泊5日のマインドフルネスリトリートに参加した。
参加期間中、携帯電話の電源を切った。そして、ほぼほぼ、人とも話さない、活字もできるだけ読まない。本当の意味で日常から離れた時間を過ごしてきた。

1日目

飛行機が怖い。
あまりにも飛行にに慣れていなくて、オンラインチェックイン、荷物預け入れ、保安検査場、などを新鮮に感じてしまう自分。早起きから、新鮮な経験が続く。

長崎空港に到着するも、次に乗るバスの停留所がわからない。人に聞くけどはっきりしない。雨が降る中、どうにかバスに辿り着く。

MBSRの講師養成の一環のリトリートであるが、そもそも、私の期のためのものではないため、バスでは知っている人が最初は居なかった。数名、知っている人が現れたが、緊張してたのかうまく対応ができていなかった。

ホテルに到着。ようやくほっとして、わいわいがはじまった。

部屋割りが決まり、2人の部屋へ。はじめましての挨拶とちょっとした会話。今思えば、たわいもない会話が、その後瞑想実践に役立った。

この日は夕食までは話していい日。

小グループで、ここに来た想いを聞き合い、一人一人全体の中で言葉を発しはじまる。
わたしは、「次に何が起きるのかを楽しみにする」と短く言葉にした。

座る瞑想、ムーブメントを経て、食事。

サイレントのはじまりだ。

2日目

朝6時半から瞑想、ムーブメント。長い1日がはじまった。午前の最後の講話では、瞑想を妨げるもの、五蓋[Five hindrances]の話が興味ん深い。この日の先生は、4象限を使って説明してくれた。縦軸がパワーのあるなし、元気か元気じゃないか、そして、横軸が欲か感情かだ。
食べるを欲、怒りを感情の例として考えてみる。元気な時は、辛いものに行ったり、怒りをぶちまけたりもするだろう。元気がない時は、プリンをたべたり、自分を責めたりするだろう。ふむふむ。いろいろやっているよなって、その後とても使う道具になった。

午後は、小グループで先生とお話しする時間、それぞれの体験を聞き合う。わたしは、この3年ほどの学びの中での経験、瞑想する中で感情に圧倒されてきたことを、正直に言葉にしてみた。
今回のリトリートでは、圧倒されないでいるかどうかの挑戦でもあった。

3日目

この日の午前の講話では、ガンジーやマザーが入っているような話をしてくれた。考えが最初にあり、それがいつしか、習慣になりその人らしさになっていくという話だ。私の考えには何があるのだろうか。ふと浮かんだのは「我存在に価値なし」という一言だった。そんなことはないと考えは知っているが、根底に信念としてあるのかもしれないと、自覚した一瞬だった。この気づきが今回の大きな栄養となった。

4日目

リトリートも終わりが見え始める。
ずっと雨だったのが3日目からは晴れ間が見え始め、この日の午後は、近くにある公園へ歩く瞑想に行った。桜が咲き、海が見える丘、楽しすぎて沈黙の中で心は、はしゃいでいでいた。
そして、花粉症が強く反応して出てきた。朦朧とする。瞑想も横になりながら参加していた。
夜は、アレルギーの薬と、咳の薬を飲んで、寝入った。

5日目

朝ほんの少しだけ、ひそひそ、言葉を紡ぎ、朝食は静寂、そして、わいわいの時間になっていく。わいわいが止まらない。
そして、最後に1人ずつ、全体の中で言葉を発して、気づいたらバスの出発5分前、バタバタと荷物をまとめて、バスにのって駅まで移動。

この最後の全体の中で私は「みなさまへのありがとう。心地よいことも、朦朧としたことも、起きたことを楽しんだこと。そして、ここに集ったの中で、再会できる人も、できない人も居ると思うので、この星の上にいることを覚えておきたい」と言葉にしていた。素っ頓狂なことをいうなと、次の人が「再会できるとは思っていますが」と反応したので、ドイツ、バンコク、日本国内も北海道から九州まで多様な人が集ったこのメンバーにはもう会えないかもしれないと本気で思っていることに気づいた。

そして、わたしのリトリートはこのあと2泊続いた。

五島列島に住む友人の訪問である。
長崎駅から歩いて15分くらいのところに港があり、そこから高速船に乗って、上五島へと移動した。揺れる、少し気持ち悪くなりながらも寝落ちし、上五島へつき、少し暗くなった時間だったが、海風を感じられる場所に案内してもらった。
風に押し戻される。力強い風を感じられた。

泊めてもらった場所には猫がいて、とても仲良く遊んでもらった。

そして、この五島列島が世界遺産に登録されていることを知る。キリシタン弾圧の歴史が関係しているらしい。

頭ヶ島天主堂におじゃました。30分という制限時間の中、静かに瞑想する時間にもなった。教会から友人の家までは徒歩で帰ってみた。初めての土地を1人で、歩くのはなかなか記憶に鮮明に残る。椿、風、雲、一つ一つが鮮明な記憶となる。

そして、この日は、海から生える虹も見た。虹の生えるところ初めて見たかもしれない。

坂本龍馬の像、広い空、高い雲、うどん、くじら、貝殻、雨、はこふぐ、ひさしぶりの酔い止め、石畳、みかん、天使の梯子、
一瞬一瞬が今も思い出せる。

うつくしい時間たちである。

お知らせ

2024年4月には、MBSRを開催します。
4月5日金曜日夜、と4月6日土曜日朝の開催と開催が近くなっており、テキストなどの到着は遅れるかもしれませんが、あと若干名ご参加可能です。


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