MBSRを2024年4月期を終えて
はじめに
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)は、ストレスに対する自動的な反応に気づき対応していく力を育てることで、より健康的な生活を送るための2ヶ月間のプログラムです。この講座では、毎週2時間半のセッションと、毎日の1時間の練習を通じて、深い自己探求と成長を促します。また、6時間のサイレントリトリートを通じて、静かな環境で自分自身と向き合う時間も設けられています。
今回の講座は金曜日の夜と土曜日の朝にオンラインで行いました。体調に不安がある方には、朝のクラスをおすすめしましています。人は夜10時を過ぎると、眠気や感情の揺れが多くなることもあるからです。
参加者の体験
参加者からは、安全な環境だと感じたとの声をいただきました。8名の参加者全員が6回以上のセッションに参加し、無事に修了要件を満たしました。多くの方が生活にポジティブな変化を感じ、自分なりの方法で毎日の練習を取り入れていました。
アンカーと言われる、注意を向けると落ち着きを感じる感覚を掴むのに時間がかかる方もいましたが、ストレスについての学びや自己のパターンに気づくことの新鮮さを感じた方も多くいました。
大切にしていること
講座の中では、体験に伴い、感じていること、体験の中で経験していたことを話してもらう機会があります。しかし、気づきは言葉にならないことが多く、無理に言葉にすることでその気づきが失われてしまうことを避けるため、言うこと、言わないこと、すること、しないことの選択の自由を尊重します。
それは、参加者一人ひとりの見えない背景に配慮し、気づきを妨げないように心がているためです。
MBSRの可能性
MBSRに参加することで、自分のストレスに対する自動的な反応パターンに気づくことがあります。これにより、強いストレス要因に対して冷静に対処する機会が増え、これまで変えられなかった対人関係の反応が自然と改善されることがあります。
また、自分が本当に大切にしたいことに気づくことで、より心地よい生活を送ることができるようになります。
我慢しながらコミュニケーションすることが減り、人の話を聞くことが楽しくなる可能性もあるようです。
毎日の練習が前提となっていますが、できなかった日があっても自分を責める必要はありません。
もちろん、講師も責めることはありません。
全てのガイドは、自分自身の感覚に気づくためのサポートのためにあります。
自分がどのような刺激にどのように反応しているのかを観察し続けることが最も大切なことなのです。
他の参加者の経験や発言を通じて、自分が気づいていなかった側面に気づく機会を得ることはこの講座の大きな特徴であり、体の感覚に注意を向けることで、考えだけでは見落としていた感情に気づきやすくなります。ストレス軽減にとどまらず、コミュニケーションパターンの改善も期待できます。
MBSRは、自分自身を大切にするための講座です。興味を持たれた方は、ぜひ一度体験してみてください。あなたの参加を心よりお待ちしています。
次の機会は2024年9月の開始を予定しています。ご案内ができたら、お知らせします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?