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「私を構成する42枚」を少し解説➁





一つ一つ丁寧に説明していこうと思いましたが、そこまでの気力が無いのとあまり需要も無さそうなので今回で解説を終わらせて頂きます。






・Cocteau Twins - Heaven Or Las Vegas

コクトーツインズについて、前回でも触れたイギリスのインディーレーベル4ADの代表的なバンドの一つでメンバーはエリザベス・フレイザー(Vo)、ロビン・ガスリー(Gt)、サイモン・レイモンド(Bs)の三人で構成されていて、ドラムはドラムマシンが殆どの作品で使われていました。初期作品はゴシック・ロックの要素があるダークな曲調でエリザベス・フレイザーの歌い方も独特なひきつった様な歌い方でした。次第にエリザベス・フレイザーの歌声も天使の歌声と称される程の天上世界の様な音楽性になっていきます。ざっくりとですみません。Heaven Or Las Vegasはコクトーツインズのひとつの到達点であると思っていて、ドリームポップと呼ばれる音楽において金字塔的作品であると同時に2010年代以降のバンドにも多大な影響を与え続けている歴史的名盤です。ヴォーカルのエリザベス・フレイザーの歌い方は宇多田ヒカルにも影響を与えているとか。コクトーツインズは僕も大ファンでアルバムは全てCDですが持ってますし、曲が描き出す情景というかイメージが美しくて耽美という言葉が本当に相応しい音楽であると同時に絵画の様な音楽だと個人的には感じていて、音楽以外の分野のアーティストの方々にも好まれる音楽だと感じています。




・downy - 第二作品集『無題』
・54-71 - 54­-71

downyと54-71は同時期ぐらいに知ったバンドで、2000年頃だったと思います。downyについては海外でポストロックが流行っていた時に日本でもそういったバンドがいないか探していた時に知って、downyは今でも活動されていますが、僕は初期の作品がとても好きで、この2ndアルバムを聴いた時の衝撃は凄かったです。どこかシュールで独特な歌詞の世界観も映像担当のメンバーがいるのも当時としたら斬新でした。VoGtの青木ロビン氏のdowny以外の近年の活動としてはTHE NOVEMBERSへの楽曲提供などがあります。downyのメンバーは元々プロのスタジオミュージシャンという話をどこかで見て、演奏が素人が聴いても絶対真似出来ない程の卓越した巧さを感じていたのでその話を知った時は納得しました。

54-71はナンバーガールの向井氏がTVで紹介していたのを切っ掛けに知ることになり直ぐにネットショップで1stと2ndのアルバムのCDを取り寄せました。今は手に入りにくいかも知れませんね。人力ヒップホップと称される演奏のミニマルさは当時途轍もなく格好良く感じました。ジャケットも和風の絵柄が使われている作品が多かったので、そういったところも日本人にしか出来ないことをやろうとしている感じがして格好良かったです。スティーブ・アルビニというインディーロック界隈では名の知れた重鎮のプロデューサーがいるのですが、この54-71はアルビニ録音のアルバムもあります。




・三上寛 - ひらく夢などあるじゃなし

だいぶ飛ばしてすみませんが、最後に三上寛さんについて。三上寛さんについては実はライブに行ったことがあります。あれは2008年頃だったと思いますが、当時三上さんはヨーロッパでも人気がありツアーでヨーロッパ各地でライブをされていた様で、YouTubeにもそういった動画がアップされていました。僕はこのアルバムを2006年ぐらいに知って衝撃を受け、それ以来ベスト盤も買って聴いたりしていました。2008年のある日、たまたま地元のライブハウスのスケジュールをチェックしていたら、近いうちにいらっしゃるということがわかり、ライブハウスに電話して、小さいライブハウスだったのでオーナーの方が出て下さって直接予約を取った記憶があります。グレッチのエレキギター一本の弾き語りというスタイルだったと思いますが、その世界観に引き込まれました。物販でCDを買わせて頂いてサインも頂きました。会場のお客さんも地方の小さなライブハウスということもありあまりいなくて、打ち上げもその場所でやることになり僕もその時はラッキーな事に打ち上げにも参加させてもらいました。あの頃は僕も20代で、結構緊張した記憶があります。






「私を構成する42枚」の中で、気になるアルバムの何か聞きたいエピソードや、話したいことがあればここのコメント欄かインスタグラムの方のDMまでご連絡ください。








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