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#10.2 「DXの本質」 Why DX? 未来思考(指向)

課題のない企業や組織はありません。
課題があるということは、もっともっと良くなる未来の可能性があるということです。そして、課題は解決すれば、また新たな課題が発生します。
それは、終わりなく続きます。
こうして企業や組織は成長していきます。
企業の成長と比例して課題も大きくなっていきます。
さて、ここで課題の発生について考えてみたいと思います。

リスク(潜在的)→問題(顕在化)→課題→アクション

このような流れになると思います。

リスクが顕在化して、問題として浮き彫りになり、それを解決するための課題が発生します。そして、その課題を解決するためのアクションを起こします。
リスク(潜在的)→問題(顕在化)→課題→アクションという流れの中で課題を起点に考えることが課題駆動型のアプローチです。

しかし、世の中の変化がはやい環境では、その思考法では通じなくなってきています。課題を解決している間に環境が変化するからです。

課題解決を考えるときに、現在の課題を点として捉えるのではなく、未来から逆算して線として捉える必要があります。
課題の先に何があるのか課題の向こう側を覗くのです。

また、課題だけでなく、まだ顕在化していないリスクも合わせて考えるべきす。リスクを考えることで、未来を大きく捉えることが可能となります。
現在の課題(Issue)から考えるのではなく、未来のビジョン(Vision)から始めるのです。
ビジョンから考えることと、課題から考えて行動した結果が多く変わるのでないでしょうか?

前回の記事であげた「Whyから始める」ってことです。
(ゴールデンサークルは、シンプルで強力なフレームワークです!)

課題と時間軸の関係性も大きな影響を与えるでしょう。
課題駆動(Issue Driven)では、課題が発見され行動を起こして解決するのが1年後だとすると、その1年後の未来は、1年前の課題を解決したに過ぎません。
前述もしましたが、環境変化が早い時代に、1年後に1年前の課題を解決したとしても、もう新たな環境に変化しており、意味はないかもしれません。
変化のスピードは、日に日に増しています。

環境の変化により、その課題の内容等もズレます。(Moving Target)
そのため、未来のビジョンを課題の先に見出すとともに、アジャイルに変化に対応しながら課題解決をする必要があります。(Moving Target に対応する)

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これが「未来思考(指向)」の考え方です。

「目的思考」「未来思考」はセットで考えるでべきです。
ここでも、「ゴールデンサークル」が役に立ちます。


今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、大きな環境の変化をもたらしました。
この環境の変化に、いかに対応していくかは、未来を見据えて課題を設定する必要があると思います。

DXとは、まさに未来に向けての企業変革です。

その起点となるものがデジタル・テクノロジーということです。


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