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#10.1 「DXの本質」 Why DX? 目的思考(指向)

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の目的は「企業変革」です。
デジタル化をゴールとしてはいけません。
企業の変革がゴールです。
しかし、企業の変革にゴールはない。常に変化し続けるケイパビリティが必要です。

TED TALKは、皆さんもご存知だと思います。
サイモン・シネックという人を知っている人はいますでしょうか?TED TALKで、リーダーシップのプレゼンをした人です。リーダーシップ論を非常にわかりやすく伝えています。

シネックの著書である「whyから始めよ」もベストセラーになっています。
その「whyから始めよ」で、ゴールデン・サークルという論理を展開しています。whyを中心に、how、whatと伝えていくということです。
多くの企業は、whatとhowに注力し、whyを明確に伝えていないのではないでしょうか?
身の回りには、what(何をやるのか)how(どうやってやるのか)があふれています。
しかし、why(なぜそれをやるのか?)は、なかなか見つからないということはありませんか?
これが、日本の多くの企業や組織の現状だと思います。

シネックは、ゴールデン・サークルは脳の構造に対応していると話しています。

大脳辺緑系(why,how):動物的な感情
大脳新皮質(what):人間的理性


「Why」の大脳辺緑系への対応は、「なぜそれなのか、なぜそれをするのか、なぜそれが大切なのか、目的、意味、理由、存在意義、存在価値…」
そうしたものの共有が、人を鼓舞し突き動かします。

「Why」を常に考えることで、ものごとの本質が見えてきます。

「DX」はなぜ必要なのか?
なぜデジタル化なのか??
今、やっているデジタル化は、なぜ?
なんの為にやっているのか?

そして、課題の向こう側、その先に「目的(Why)」は、存在します。
常に、「Why?」を繰り返しながら、その目的にそって方向性や進むべき道をアライメント(調整)していく必要があります。

ただ、目の前の課題解決するだけでなく、その課題の先の目的をしっかりと見据えることが「DX」を推進させるための思考法だと思います。

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何度も言いますが、
DXの本質は、デジタルテクノロジーを活用した「企業変革」です。
DXのゴールは「企業変革」にあります。

その「企業変革」とは、「企業のビジネスモデル、組織、機能・プロセス、企業文化や風土までも変革すること」です。
何かアクションを起こす場合に、「Why?」と自身にといかけて、その本質を理解することです。それは、DXも同じです。

・Why→How→What
・DX の目的は、「企業変革」です。
・Why:「企業変革」
・How:「デジタルを活用して」
・What:「人を変革、価値を変革、プロセスを変革、顧客を変革、経営管理を変革」


ということではないでしょうか?

「Why DX ?」常に問いかけてみることです。
「Whyから始めよ」

明日は「#10.2 未来指向」の予定です。


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