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水子霊の誤解を解きたいと思います

 多くの誤解があると思いますので、水子霊についてお話ししたいと思います。

 ご承知のように、水子霊とは妊娠した女性の胎内にある生命が、その女性の身体の都合で流産したり、いろいろなご事情で中絶したりして、この世には生まれ出なかった生命を言います。子供は肉体を両親からもらいますが、魂は胎児が胎動をはじめる時に産土神から授かるのです。

 この水子霊は守護霊と共に産土神の元へ戻ります。したがって慰霊とか供養をしなくてよいと言われています。

 出生した子は成長して大人になり、苦楽、喜悲などの人生を経験して、その人が一生を終えたときに、現世に未練がないように祈るのが慰霊であり供養です。したがって水子霊はこの世を経験する前の純粋で無垢な霊ですから、そのまま守護霊と共に産土神の元へ戻りますので、慰霊とか供養はなくてよいのです。

 しかし、だからといって、その生命を身体の中に宿した女性の悲しみや後悔などを表す気持ちの表現を否定しているのではありません。

 数年前のことですが、若い女性から今度結婚するのですが、以前中絶をしたことがあります。これといった供養もしておりません。これから子供が出来たときのことを思うと、前のことが気になってきました。何か恨まれたり、祟られたりが恐くなってきました。このようなご相談を受けました。

 人に言えない事情があったのと、その時点での事情から何もできなかったがと、長い間気にされていたようでした。そこで、祝詞を書いて差し上げ、産土神社の社頭で、ご自分で奏上して祈り、ご神気を頂くよう勧めました。祝詞のお焚きあげをはじめとして施法を詳しく話して別れました。

 それから二年と経たない頃、一通のメールが届きました。「子供に恵まれました。幸せです。とてもよく笑ういい子です。」

 生まれた土地をはじめ、その土地その土地に産土神がお祀りされています。どの土地に移転しようとも、その土地に祭られている産土神を拝むことです。その事をしっかりと受け止めていただけます。

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