シンリジー逆

クラシック・ロックへの誘い

●クラシック・ロックって何?

クラシック・ロック(Classic Rock)は、1970年代以降に誕生した音楽ジャンルにおける名称のひとつ。かつての1960年代の音楽性、つまりビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどの旧来のロックンロールを現代風に解釈したものである。クラシック音楽は認知度の高さだけではなく、大衆的な要素も含まれている。これらはラジオで頻繁に流される曲であり、一種の業界用語でもある。アメリカにはクラシック・ロック専門の放送局(主にFM)も数多くある。 しかし、あまり明確な定義はなく、その使われ方も様々である。

一般的には、ボストンの「More Than A Feeling(宇宙の彼方へ)」を聴いたアメリカのラジオ局のDJの言葉が始まりとされているが、確定的ではない。ラジオでオンエアされる曲は、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』以降に発表されたロックが多い。

この用語におけるクラシックとは、「古典的」「古臭い」という意味ではなく、「優れている」「大衆的」という意味で使われている。決してオールディーズ・ロックを指すものではないが、1960~1980年代のロック黎明期から衰退期における「ロックの古典」という意味で使う例も増えている。

出典:Wikipedia-クラシック・ロック

※ちなみに余談ですが、クラシックという言葉からはバッハやモーツァルト等いわゆる世間一般のクラシック音楽を連想してしまいますが、バッハやモーツァルト等のクラシック音楽の要素を取り入れたロックもあって、その場合はネオクラシカルメタルと言うようです。

・私が好きな音楽は今ではクラシック・・・

私は自己紹介する時、好きな音楽は70~80年代のHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)と答えています。私が好きになって影響を受けた音楽は今ではクラシック・ロックと言われているようです。クラシック・ロックは今でも映画・テレビでテーマソングやBGMとして使用されラジオでも放送されています。古い曲の中には今から約30~40年前に発表された曲もあり、今日でも注意して聴けば至る所で耳にします。

画像1

※海外ドラマ「スーパーナチュラル」は物語中のBGMによくクラシック・ロックが使用されています。

●私はこれしか知りません

私が音楽とりわけロックの話題を語る時は、クラシック・ロックの事しか語れません。若い人の中には古くてしかも英語で歌われたロックには興味ないという人もいるでしょう。興味がない人には勧めませんが、関心を持った方は年齢・性別問わず是非この機会にクラシック・ロックについて知っていただきたいと思っています。

●私のオススメバンド・アーティスト達

クラシック・ロックは長い時間のあいだに数多くの素晴らしいバンド・アーティストを輩出しました。全てのバンド・アーティストを紹介する事は不可能なので、私が特に影響を受けたバンド・アーティストの一部を紹介します。私の独断と偏見で選んでいるので、あの有名バンド・アーティストは取り上げないのか?という疑問・不満もあるかとは思いますが、個人の私的な記事という事でその点はご容赦下さい。もしこの中で気になったバンド・アーティストがいましたらGoogle等で調べてみて下さい。

・THIN LIZZY(シン・リジー)/ The Boys Are Back In Town


ツインギターによるハーモニーがとても印象的なバンドです。ベースを弾きながら歌うというよりは語っているボーカルのフィル・ライノットのリズム感は異常です。現在、私が最もお手本にしているバンドです。

・Motorhead(モーターヘッド)/ Ace Of Spades


3ピースながらスピードと轟音でファンを圧倒するバンドです。独特なダミ声とリッケンバッカーのベースをまるでギターのように軽々と操るレミー・キルミスターの姿は圧巻です。私はレミーのベースを弾きながら歌うという所をお手本にしています。

・SWEET(スウィート)/ The Ballroom Blitz

1970年代後半に流行したグラムロックを代表するバンドの一つ。派手な外見とハードロックの融合は、1980年代に大ブームとなるLAメタルへの布石になったと言えます。

・Cheap Trick(チープ・トリック)/ Surrender


日本での人気がアメリカにも伝わって大成功したバンドです。彼らが日本武道館で行ったライブを収録したライブ・アルバム「チープ・トリック at 武道館」は当初日本でのみ販売されていましたが、日本での好セールスが評判となり逆輸入されてアメリカでも販売されました。彼らの魅力が凝縮されたこのアルバムはアメリカでも大ヒットして、これがきっかけとなり彼らは人気バンドの仲間入りを果たしました。

・STRYPER(ストライパー)/ Always There For You

黄色と黒のストライプがトレードマークのSTRYPERは、1980年代に起こったLAメタルブームに登場したバンドの一つです。聖歌隊を思わせるコーラスとボーカルのマイケル・スウィートのハイトーンボイスがとても印象的です。私はヘヴィメタル初心者の方にはこのバンドを勧めています。

・Bon Jovi / She Don't Know Me

1980年代に大流行したLAメタル。流行の発信地だったアメリカ西海岸のLAとは反対側の東海岸ニュージャージー州出身の Bon Jovi は日本ととても縁が深いバンドです。

バンドは1984年にデビューしましたが先に人気が出たのは日本でした。

Bon Jovi に限ったことではないのですが、日本で洋楽のアーティストが売れるきっかけは見た目が良かったからという理由があります。当時の洋楽好きの女の子たちがまずは見た目がきっかけで彼らのファンになり、その女の子たちの注意を惹きたい男たちがアーティストをチェックするようになります。そして彼らの音楽に触れていくうちに男女ともに見た目や異性にモテたいという理由とは関係なく音楽そのものが好きになるといった具合です。

Bon Jovi は1984年に当時の西武球場(今のメットライフドーム)で行われた野外フェス「Super Rock 84'」で来日して日本のファンの前にお披露目されました。

うろ覚えで確かではないのですが何かのインタビューか記事で、彼らはこの時初めてヘリコプターに乗って会場入りしたことや、初の海外でのライブでデビュー直後の自分たちが盛大に歓迎されたことに感激したそうです。アメリカ帰国後はこのときのライブの動画を「オレたちはこんなに人気があるんだぞ」という証拠としてプロモーターに見せたそうです。そしてこの日本で行われたライブで自分たちはプロでやっていけるという自信がついたと語っていた記憶があります。

Bon Jovi がワールドツアーを行うとき、自分たちを一番最初に認めてくれたことに対する感謝の気持ちとして最初に日本へ訪問するということを聞いたことがあります。

今後もこの縁が変わらず続いてほしいと願っています。

・Bon Jovi (ボン・ジョビ)/Livin' On A Prayer

この曲は3枚目のアルバム「Slippery When Wet」に収録された曲です。この曲とシングルカットされた「You Give Love A Bad Name」は全米1位になりBon Jovi はアメリカ国内でも人気を確固たるものにして今ではアメリカを代表するバンドの一つになりました。

・Journey(ジャーニー)/ Don't Stop Believin'


アメリカン・ハードロックを代表するバンドの一つ。メンバー全員の演奏技術の高さは尊敬に値します。特にボーカルのスティーブ・ペリーは半端ないです。彼らの輩出したヒット曲は今日でも至る所で耳にします。

・Boston(ボストン)/ More Than A Feeling


このバンドもアメリカン・ハードロックを代表するバンドの一つ。冒頭で引用したWikipediaで紹介された曲がこれです。私自身はこの曲に古臭さを全く感じませんが、初心者の方がクラシック・ロックを聴く場合の目安の一つにするには良い曲だと思います。

・Kansas(カンサス)/ Carry On My Wayward Son

この記事で海外ドラマ「スーパーナチュラル」について触れておきながらこのバンドを無視するのは画竜点睛を欠くというものです。このドラマの主題歌みたいな曲です。私自身はKansasについて興味がないのですが、この曲は本当に有名で彼らの事は知らなくてもこの曲はどこかで聴いた事があるのではないでしょうか。この曲のタイトルを直訳すれば「続けろ、私の強情な息子よ」と訳すのでしょうが、日本版では「伝承」というタイトルが付けられています。洋楽のタイトルを日本語に訳す人のセンスの良さが光ります。

・Queen(クィーン)/ Bohemian Rhapsody


イギリスを代表するバンドの一つ。フレディ・マーキュリーの圧倒的な歌唱力と、ブライアン・メイの美しくも個性的なギターの音色は未だ色褪せる事なく我々を魅了します。今回取り上げたこの曲は彼らの代表作でこの曲の快挙についてWikipediaから一部を抜粋して紹介します。


2002年にはギネスブックを発行しているギネス・ワールド・レコーズ社が31000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、「イマジン」(ジョン・レノン)や「ヘイ・ジュード」「イエスタディ」(ビートルズ)を抑えて1位になった。

2010年現在、この曲はビートルズやレッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンなどの楽曲を抑えて、イギリスで最も売れた曲とされている。

出典:Wikipedia-ボヘミアン・ラプソディ

まさに名実ともにイギリスが誇る最高のバンドです。

●尽きる事が無いクラシック・ロックの魅力

以上、私が特に影響を受けたバンド・アーティストを紹介しました。影響を受けたバンド・アーティストは他にも大勢いるのですが、きりがないのでこの辺りでやめておきます。今回取り上げなかったバンド・アーティストはいずれ別の機会で紹介したいと思っています。あと今回は自分の好きなバンド・アーティストについて文章にしてまとめるという作業を通して、改めて自分の音楽性について整理する事ができました。

今回紹介したバンド・アーティストはクラシック・ロックの歴史のほんの一部に過ぎません。クラシック・ロックには本当に数多くの素晴らしいバンド・アーティストがいます。古いから、洋楽だからと敬遠しないで是非クラシック・ロックに興味を持って下さい。アナタのお気に入りがきっと見つかります。






常に困窮しています。サポートして頂いたお金は生活費に充てます。