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1st Full Album「己の影を歌う者」

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1st Full Album「己の影を歌う者」に関する記事をまとめております。
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1st Full Album「己の影を歌う者」全曲歌詞解説

1st Full Album「己の影を歌う者」全曲歌詞解説

1.はじめに僕のキャリア初のアルバム「己の影を歌う者」。

今回の記事ではそのアルバムに収録された曲達の詩世界を、文章という形で掘り下げていきます。

この記事を読むことで、これまでに聴いてくれた人はまた新しい発見や楽しみ方が、

まだ聴いていない人は、聴く時により深い体験が出来ると思います。

よろしくどうぞ。

2.歌詞解説1.新世界

歌詞の元になったのは、僕の学生時代に感じたことになります

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「決別」歌詞解説

「決別」歌詞解説

1.はじめにここでやっと説明しますが、この曲と「侵蝕」、「薔薇の棘と傷」が同じ女性がモデルになってます。

どんだけ固執してんねん気持ち悪。

まあ人間の他人に見せない内面なんて、誰の物でもきっとそんなものでしょう。

僕は見せてるけど。

この曲の時系列は「卒業式」。

当時の想い人が先述の通り1つ上だったので、僕は大学に残り、その彼女は卒業するという別れのタイミングでした。

2.歌詞解説※「

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「決別」歌詞

「決別」歌詞

誓いを交わしたあの日から
僕は今も夢を見続けている
現実は辛く苦しい
ものと気づいてるけど

午前0時より前を指し
止まった時計は今も動かない
ただ今はこのままでいい
目覚めたくないんだ

いつか来る約束の日は
叶わない幻だろう

わかってる
わかってるんだ
でも今だけは

桜の花は咲かずに
今も蕾を実らせたまま

いつか咲く時を願って
あなたを想い続ける

今はまだ、夢が叶う
夢を見ていたい

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「侵蝕」歌詞解説

「侵蝕」歌詞解説

1.はじめに以前記事にしていますが、改めて細かく解説を。

元ネタは、僕が大学時代に想いを寄せていた先輩と食事に行こうと約束をしたものの、「課題やら実習やら忙しいからまた連絡する」という感じの言葉を送られ、結果そのまま「おじゃん」になった出来事。

そんな悲しい想い出から、切なく、そして壮大さも感じられる詩世界を描きました。

「侵蝕」というタイトルは、それだけ相手のことを忘れられず、ずっと想いを

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「桜が見た夢」歌詞解説

「桜が見た夢」歌詞解説

1.はじめに実は「桜のような僕の恋人」という恋愛小説がテーマ。

大学時代、ブックオフでなんとなく気になって読み出したのがきっかけです。

そしてまさか、レコーディングすらしていない時期にNetflixで映像化するとは思いませんでしたよ。

密かにタイアップ狙っていたんだけどなあ笑

まあ冗談はさておき、この曲では小説の中で描かれた世界を忠実に描いております。

本を読んだ人は歌詞を見て「お!」と

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「桜が見た夢」歌詞

「桜が見た夢」歌詞

切り取られた世界
そこで私と貴方2人
幸せに暮らせればいい

またいつか貴方と
笑い合える日が来るなら
そんな願いを抱いて

希望に満ち溢れた
始まり告げる季節
また1つ桜の花開いた

決して離さぬよう
貴方の手を握りしめた
この幸せが
ずっと続くと思っていた

しかし無情な
運命はその時を
壊そうと現実を
突き付けてきたんだ

「終わらせよう」
物語の結末を知った私は


貴方と出逢えた
こと

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「薔薇の棘と傷」歌詞解説

「薔薇の棘と傷」歌詞解説

1.はじめに薔薇の花言葉は「あなたを愛しています」。

その内容から、「想い人」という意味合いで「薔薇」をタイトルに加えることにしました。

加えて、その薔薇(想い人)の持つ「棘」を、「裏の顔」や「裏切り」という意味合いでタイトルに加えました。

そして、それによってできた「傷」。

「傷跡」としなかったのは、癒えたわけではなく、「まだ痛みが残っている」ことを表現する目的があります。

この曲は「

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「薔薇の棘と傷」歌詞

「薔薇の棘と傷」歌詞

これは天使の仮面を被る
悪魔に魅入られた
1人の少年の物語

本性を隠した仮面に
惚れ込んだ少年が1人
悪魔は笑い手を差し出す
少年はその手を掴んだ

少年は
禁断の果実に
手を伸ばし
毒された
「薔薇の華が咲く」

少年の心に今
芽生えた1つの種子
根を張り心を蝕して
花を咲かせた

少年の心は今
幻想という牢獄に
囚われ抜け出せないまま
ただ朽ちて堕ちゆくだけ

優しい夢に浸り眠る
目を覚ます

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「The Proof」歌詞解説

「The Proof」歌詞解説

1.はじめにアルバムのリードトラック的な扱い。

故に、アルバムや僕の活動上のコンセプトを彷彿とさせるフレーズが多めです。

時期としては、「羽化」と被るところがありますね。

自分の生き方を見つけたわけですから。

その生き方が音楽を通した自らの存在の「証明」なので、このタイトルになっています。

2.歌詞解説「物語=人生」

可能性に満ちあふれた自分の未来に、希望を持っているシーン。

こんな

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「The Proof」歌詞

「The Proof」歌詞

生きる者の数だけ
物語がある
僕の物語なら
どんな結末になる?

広いこの世界で何度も傷ついて
生きてきた
忘れやしないさ
他人を羨んで自分を蔑んだ
影は次第に黒く膨れ上がった

時間が経ち
影を華に変える術を知った
絶望を知る歌歌い
未来に何を描く?

広いこの世界で何者にも成れない
そんな結末は描かない
傷ついた記憶も抱いた絶望も
今を生きる僕の一部でしかない

時に夢破れた未来が
思い浮かぶ

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「睡蓮」歌詞解説

「睡蓮」歌詞解説

1.はじめに僕の過去の出会いを基にした詩世界。

実はこの曲、1st Singleである「あすなろ」の前日譚になります。
実際、「あすなろ」で出てきたようなフレーズを散りばめています。

歌詞の概要としては、過去の想い人と過ごす日々を大事に過ごすといったもの。

2.歌詞解説『今の感情の名さえわからない』

「あすなろ」の「愛してたんだ~」のところとリンクします。

ちなみにこの時点ですでに失恋し

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「睡蓮」歌詞

「睡蓮」歌詞

あなたに抱いた感情は既に
永遠に叶わない想いと知って捨てた
今の感情の名さえわからない
それでもあなたは特別な存在で

言葉を交わし笑い合う
それで充分と
言い聞かせて今
あなたと日常を過ごしてる

あなたと出会ってから
この日常が輝いているように思えたんだ
想いは既に捨てたのに

時間は進んでく
その先にあるのは
2人交わることのない
未来なのでしょう

いくつもの分かれ道を
進んで此処に
辿る

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「Dead End」歌詞解説

「Dead End」歌詞解説

1.はじめにタイトルは日本語で「行き止まり」という意味があります。

また、「死」と「終わり」という2つの単語を合わさっていることから、「(人生が)死(を選ぶこと)で終わる」という意味も持たせています。

あえて直接的な表現は使いません。

この曲を聴いていただいた方はわかるかもしれませんが、アルバム中最も暗い詩世界のナンバーです。

2.歌詞解説この曲の詩世界の概要をまとめたシーンになります。

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「Dead End」歌詞

「Dead End」歌詞

この夜空の下でまた1つ
終わりを迎える物語

誰の記憶にも残らずに
ただ廃れゆく
悲しい運命

叶わない想い抱いた
叶わない夢を追っていた
その末に残ったのは
後悔と絶望

傷ついて前を向いて
傷ついてまた前を向いて
進んでく過去の自分
なんと愚かだろうか

未来には何もない

あの時足を止めて諦めていたのならば
違う未来があった?

あの頃の僕は叶うはずのない
夢や想いを抱えて

希望の光に目を

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