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5歳の息子と電車デート。忘れていた大変さと、喜びポイントの空振りについて

ここずっと、下の息子をもっと楽しませなくちゃ!という負い目のようなものがあった。

というのは、昨年の秋頃、長男が地元のサッカーチームに入ったからで、土日のどちらかは試合で埋まり、家族で出かけることがめっきり減ってしまっていた。

上の息子は、それでも今のところ、サッカーが大好きだから、特に問題はない。

問題なのは次男の方で、そこに自粛だのが出てきて、ここ最近は地元の町からほぼ出ない生活が続いていた。私は車も運転できないし、休日に混んでいる電車に乗るのも気が引けて益々出不精が加速した。

上の息子が5歳だった時にくらべると、そもそも下の子優先で、何かを決めるということが少ない。その上に出かける機会もすごく減ってる。これじゃ、あんまり可哀想なんじゃない……?という気持ちもあって、2人でデートする計画を立てた。

仕事の合間をぬって平日に休みをとって、どこか次男の喜ぶ所にでかけよう。そうだ!最近、海の生き物に興味あるみたい!ならば、水族館がいいんじゃないだろうか?

ということで、同じ県内ではあるものの、電車で1時間ほどかかる水族館へ行く計画を立てた。久しぶりの電車のお出かけ。息子も5歳になっているから楽勝だろうと思っていた。

しかし、そこには忘れかけていた試練が待っていた。

そして、イルカショーなどで満面の笑みが見られるのを期待していたのに、笑顔が見られたのはいつも、そこじゃないよタイミングだった。笑

計画通りには、行かなかった珍道中を、今回は書いてみる。

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そうだ!私、子どもと電車に乗るの苦手だった

最近、子どもと電車に乗る機会も殆どなかったので、すっかり忘れていた。

来た電車に乗ればいいやと気楽な気持ちで駅に行ったら、意外と電車が来なくて10分以上待つことになった。

すると、はじまる「まだ、こないの~~??いつ来るの?」の大合唱。1分ごとに聞かれて閉口。そうだった!子どもは待つことが出来ないのだ!私は、これは難儀な旅になりそうだなと直感した。

電車に乗り込む。ここで、座ることができないと、また色々と問題があるのだが、なんとか座ることが出来た。時は、ちょうど8時半ころだろうか。下りの電車とはいえ通勤の人たちがいて、座席は100%埋まっている。久しぶりに電車に乗った息子は大興奮で、窓から何が見えるかソワソワして、落ち着かず、まず普通にすわることができない。

椅子に立て膝で、窓から景色をみてみたり、席を立って、対面の座席の景色を覗こうとしてみたり忙しい。そういう時に私がいつもハラハラしてしまうのが、靴を履いた息子のその足である。

座席に、膝を乗せて、後ろの窓を見るスタイルは、足がどうしても隣の人に当たりそうになる。でも、窓から景色を眺めたい!という息子の好奇心は尊重したい。それとなく、隣の人に足が当たらないように、緩衝材のように相手と息子の足の間に手を置きつつ、ハラハラしながら過ごす。

それが収まって、普通に正面をむいて座ったかと思ったら、今度は足のバタバタ、ぶらぶらがはじまる。これも、5歳ならば致し方ないかなとは思う。でも、朝の通勤時の電車で、息子のバタバタが座席のしたの部分にぶつかる音というのは、妙に響くのだ。

ついでに、私は声が控えめな方なのだけど、それに反してうちの子ども達は声が甲高く大きい。元気なのはよいけど、静かな朝の電車の中で、一語一句が車両いっぱいに響き渡ってる状態である。

こんな時に、隣りが子ども好きな人で、「良いわね、お母さんとお出かけ?」なんて気さくに声をかけられると心底ホッとする。

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話しかけられるのが苦手な人もいるようだけど、私は断然ウェルカム!子連れで乗る電車では、こういう心を和ませる会話が私の緊張をといてくれる。だけど、朝の通勤列車では、そんな幸運も訪れる確率は低い。

子連れの電車は、とにかく緊張するのだ。そうだ!だから、電車は苦手だった!とようやく思い出す。(思い出すのが遅い、、)

最初こそ、景色が気になりキョロキョロとしていた息子、今度は「まだ、つかないの〜?」と飽き出した。まだ、到着まで30分以上あるのよ?足元もバタバタとしている。完全に準備不足なので、飽き対策グッズがほぼ皆無。しばらくはスマホで行き先の水族館のHPレビューしながら気をそらせても、なんだか盛り上がらない。

というわけで、最終兵器のスマホのゲーム登場!最新のパズルゲームをダウンロードしたら、今までと打って変わって目を煌めかせて嬉しそう。あれ?水族館いこう!って誘った時より嬉しそうにみえるけど?あれれ。

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子連れ通勤で、毎朝電車に乗っていた私

これも、久しぶりに次男との電車デートで思い出したのだけど、次男が生まれて復帰した後、半年ほど電車で子連れ通勤していた。

近所では保育園が見つからず、会社の保育所にしばらく通った。幸い、通勤電車は下りで、さほど混んではいないのだけど、朝の通勤列車には、独特の静けさがある。

静かな空間と、子どもというのは実に相性が悪い。というわけで、まだ1歳になったばかりの息子のぐずる声が響き渡ってしまわないように、いつも神経をとがらせていた。

ぐずらないために、あらゆる創意工夫をして、目新しいグッズを用意したり、何か口に入れられる赤ちゃんせんべいを常備して対策。ときには絵本を読んでみたり、最終的にはスマホに頼ることもあった。片道20分ほどの通勤電車が、1時間以上に感じた。

しばらくして、無事に地元の保育園に入れることになったけど、子連れ出勤、あれはやっぱり大変だった。

こんなとき、毎朝、話しかけてくれる子ども好きの人がいたら、すっごく救われただろうなと思う。結局、朝、そのような人に会うことはなかったけども。

デートは楽しかった

思いがけない電車トラップはありつつも、なんとか目的の駅へ。こういうとき3ヶ月分くらいは余計に歳とったような気持ちになる私は、気にしすぎなのだろうか。。だって、電車が静かすぎるのよ、、

さて、お目当てのペンギンや、イルカショーをみて、「お兄ちゃんには内緒ね!」といって、ソフトクリームを食べる。ソフトクリーム、食べたかったのは、どちらかというと私だ^^

土日はいつも、水槽の前に列ができる水族館が、平日は空いていてパラダイスだ。ペンギンの水槽に手をあてると、ペンギンさんが沢山寄ってきてくれる。

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イルカショーも楽しい。

イルカショーでは、お兄さんとお姉さんの溌剌とした若いパワーを感じる。若いって、爽やかっていいなぁなどと思うが、あんなに楽しみにしていた次男には、なぜか、そこまで、グッと来てなかったみたい。

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息子は、サメの水槽が楽しかったと言っていた。

この水族館のサメの展示はほんの少し。ほんとうは、シャチやコウテイペンギンが見たかったようだったが、残念ながらこの水族館にはいないのだ。力不足を感じる。

他にはJAMSTECのイベントなどをやっていて、有人の深海探査船のSHINKAI2000の展示には興味津々。操縦席も見ることができた。ミツクリザメやリュウグウノツカイの剥製にも興味を持っていたようだった。

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水族館を出て、パンケーキショップを見つけた。

意外と空いていて、テラス席で食べる。これまた、「お兄ちゃんには内緒ね!」と言いながら、パンケーキをほうばった。

私が写真をとっていると、「ママ、このお店に来たこと、○○くんには絶対ひみつね!○○くん、羨ましがっちゃうから、その写真もみせちゃだめだよー」と釘を指す息子。たしかに!羨ましがるだろうな。そこまで、ちゃんと気を回す次男、えらい!そして、ここで次男のその日、2番目の満面の笑顔をゲット!

(しかしながら、この写真はスマホのカメラスクロールであっけなく発見されてしまうというオチ...)

結局は、水族館に海の生き物を見に行って満足してもらうはずが、なんだかスマホのゲームとパンケーキが、彼のハートを射抜いてしまった感じ?

まぁ、いいか。まだまだ、楽しませる余地は残っているぞと、別の計画も考えることに。

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さて、電車でのアプローチこそ、大変だったけど最終的になんとか楽しめた水族館。平日のお出かけは、出かける時間が朝の通勤時間にかぶるというところがネックだと悟った。

そして、2人のデートで息子を喜ばせ足りなかったので、今度は長男が平日休みの日に、2人を連れて電車に乗って出かけることを計画し、本日決行してきた。

今回は、お兄ちゃんもきっと喜んでくれるはず!と選んだ場所が思いの外、お兄ちゃんには空振りだった!という予想外がまっていたけど。

次男は、やっぱりお兄ちゃんと出掛ける方が嬉しいようだ。今度はどんな展開になるか...と思って行ったけど、朝の電車の時間が1番の鬼門であることに変わりはなかった。次男は、今回は、前よりも楽しんでくれた。恒例の夜の良かったことタイムでは、5個以上も上げてくれたし、なかなか喜んでくれたのではないかな!?

また、このレポートも書けるといいな。

でも、苦手な電車時間の先に、子どもたちの学びが待っていると思えば、なんとか頑張れるものでもある🚃








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