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プラバン

日々、子ども達と生活していると、なんて自分のやりたいことに素直で真っ直ぐなんだろうと感心する。

彼らにとっては、自分のやりたい事、やってみたい事は寸分の疑う隙もなく、完全に正。

そのまっすぐなエネルギーは決して曲がることなく、ストレートに興味に集中する。

それは、まるで光が直進しかできないような、そんな具合いの真っ直ぐさ。


わたしにはそれに抵抗するだけのエネルギーも、理由もないので、彼らのエネルギ―の赴くままに、彼らの願望を叶えるべく、「はい、はい。」とサポートする日々。


例えば、うちの小2の長男はここ数日、ひたすら動物を描いたプラバンを作り続けるのにはまっている。

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一つのプラバンが完成するたびに、必ず私に見せて、「これどう?すごいでしょ」などと意見を求めてくる。

そして、さらには、「この僕が作ったプラバンのうちで、どれが一番好き?」ときた。

それは、母である私は、僕(プラバンの巨匠であり大家)の作品の大ファンであるに違いなく、僕の作品を愛でて称賛の声をあげてくれるのは当たり前である。と信じ切っているようで、そんな様子は可愛いし面白い。

実際すごい集中力で作っているから感心して、少しオーバーに「いいねぇ!すごいよ!」とか「うーん。めちゃくちゃ迷うなぁ。。このチーターのこの動き、すっごいカッコいいよね。あ、でもこっちのハヤブサも捨てがたいなぁ~~」などと、コメントする。

すると、プラバンの巨匠は満足して「ウム、なかなか良い批評じゃな…。」という言わんばかりに去り、次のプラバン作品に向かい合うという具合い。

巨匠の前では、ここをもっとこうした方がいいですよ…とか、色をお塗りになった方が素敵になるんじゃぁないですかね?…などというアドバイスはすべて無用のようだ。

彼はすっかりこの数日間のプラバンとの蜜月の時間に没頭している。


子ども達との生活では、日々、とんでもなく奇想天外な事件が起こる。とても平静じゃいられないし、命の危険があるときもあるし、ちょっと私の価値観とはギャップがありすぎると思って、声がかれるときもある。

そんな中でも、こういう子どもの真っすぐに何かに没頭したり、私のことを信じ切っている所とか、なんだかとても尊い事だなぁって思う。





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