見出し画像

第1170回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/8/15)▲▲人間は愚かしい生き物、の話▲▲


NHKスペシャルで
終戦記念の特番を見ておりました。

見れば見るほど
愚かしい泥沼の戦争に日本軍は
突っ込んでいったのだと思わずにはいられません。


おそらく
戦争は間違っているものだ、
と思っていたとしても、
周囲が戦争は正しいという圧力が強くなると
それが当たり前になっていく。
これは今の時代にも起こりうる話で、
なんとも恐ろしい話です。


今こんな本を読んでいるのですが
Amazon.co.jp: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫) : 菊澤 研宗: 本

ガダルカナル戦、インパール作戦における
白兵突撃作戦はあまりにも浅はかで
単純な希望的観測で動いていたことが分かります。


驚くべくは
日本軍はガダルカナルで三回も
白兵突撃を行っているという事実です。
1回目の白兵突撃で916人のうち777人が戦死、
2回目は3000人のうち1500人が戦死、
3回目は5000人以上が戦死したと言われます。

このガダルカナル戦失敗の原因は、
日本陸海軍間の情報共有不足
(海軍は敵への認識不足と補給の失敗であることに
 早々に気が付いていた)
官僚主義的な計画で情報戦に持ち込めなかった、
ことなどが挙げられます。
「敵情不明なれど攻撃せんとす」
という軍に流れている思想が
失敗を物語っていますよね。


こんな無謀な戦いをなぜ止めれなかったのか。
ここには、サンクコストの罠が
隠れているのかもしれません。

一度投下してしまった資源を
回収するまでは粘るべし。
白兵突撃でわずかな勝利の可能性に拘泥し
撤退する機会を逸してしまった。
そんなところかもしれません。


戦争ではないにしても
私たちの身の回りでも起こりうる可能性のある
一事例だと思いませんか。

一旦悪事に手を染めてしまったら、
元を取るまでは撤退できない。
悪事が悪事が上塗りになり
気が付いた時には最悪の事態を招いている。

戦争の取っ掛かりも
そんなところから始まったのかもしれません。
実に不合理な判断であることに気が付いていながら、
人間は同じ過ちを繰り返すのです。


ビスマルクが
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という名言を残したのも納得がいくものです。

いつどこで
また過去の失敗を繰り返すかは
分からないものです。
現代人は、
今こそ歴史に改めて学んだ方が良さそうですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?