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第44回 【筋トレ日誌 その他日々是】35(2021/2/28)  ▲▲結局今の自分は幸せ▲▲

1月に半藤一利さんの訃報に接し、
2月の読書計画を少々変更し
第二次世界大戦のノンフィクションやドキュメンタリーものを
いくつかつまみ食いしながら読み進めています。


先週は、保阪正康
『瀬島龍三 参謀の昭和史』を読みました。

瀬島龍三は私と同じ富山の生まれ、
という点にまずは惹かれたのですが、
山崎豊子「不毛地帯」の主人公像や
伊藤忠の飛躍の歴史、
政財界への影響力を知り
これを機会に詳細を読み進めたいと考えていました。
(昔、合コンで知り合った女の子が
 伊藤忠勤務だった事を思い出したり、ゴニョゴニョ・・・)


瀬島龍三は戦時中のこと、
シベリア抑留のことの多くを生前語らなかったと言われますが、
歴史にIfは無いといえども
瀬島の判断のミスリードがもし無かったとしたら
シベリア抑留や残留孤児問題などは
起きていなかったのでは?と考えた次第です。


また半藤さんの
『日本のいちばん長い日』も読み進めています。
こちらは読了前に映画版をアマプラで見たのですが、
まずは俳優陣が秀逸ですね。
昭和天皇役のモッ君、
阿南惟幾役の役所さん、
鈴木貫太郎役の山崎努、
それぞれがハマっているというか、適役です。

こちらはまだ映画版を見た限りですが、
昭和天皇の聖断が無かったとしたら、
阿南陸相の葛藤がなかったとしたら、
鈴木総理の平和希求への思いがなかったとしたら、
今頃日本はどうなっていたのでしょうか。

国体護持は?
北海道はソ連に侵攻されていた?
沖縄は?
首都は今も米国の管理下?


綱渡りの判断の結果なのかもしれませんが、
今自分がビール飲みながらこの文を書く事ができているのも
当たり前の平和あってこそ。
幸せなんですよね。
忘れがちな当たり前を、改めて感じたのです。


そして、私が一つ悔やまれるのが
親族の戦時体験者から往時の話を聞く事が出来なかったこと。

私の祖父・祖母世代の4人中3人は
私の生前に鬼籍入りしているため話を聞くには及ばないのですが、
唯一ともに暮らした祖母からもっと話を聞いておくべきだったと
後悔しています。
(周囲から聞いた話では、
 命からがら中国から帰国したものの
 帰国したら自分の土地が無かった、という
 戦時中にはありがちな経験をしたようです。
 こういう生々しい話を聞いておくべきだった)


3月の読書計画にも
戦争ものをちょいちょい折り込んでいきたいと思います。


★★今日の言葉★★
飛び立つための助走を
どこまでも続けてみよう
その先に見える景色はいつも新しい
導くための序奏は
誰よりも自由でいよう
未来はいつだって始まったばかり
(半崎美子 『明日への序奏』より)

https://www.youtube.com/watch?v=BT6MiHsbt9s

半崎さんは、
””ショッピングモールの歌姫””とも敬意を込めて称される
私が大好きなシンガーの一人。
震災の後、鶴瓶のラジオ番組で紹介されて知りました。

正直どの歌も素晴らしいのですが、
『明日への序奏』は最も好きな曲の一つです。
今聞いてて、泣けてきました。平和

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