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日本海を眺めながら...

先輩のピンチヒッターとして日本海を望む場所へ行く機会に恵まれました。

仕事で、そして片道三時間以上の日帰りという強行軍でしたが、生まれて初めて中国地方の海岸に立った時は感動以外何者でもありません。
テレビや書籍でしか見ることのできなかった地に降り立つ事ができ、ほんの数十分でしたが目の前に広がる日本海を満喫してきました。
いやそんな短時間じゃ何も分からないだろうと言われそうですが、目の前に広がる海と背に山々が立ち並ぶ姿に、これまで小説などで読み想像してきた情景が脳裏に甦ってきます。
仕事の予定時刻が迫る中、急いで途中で購入したコンビニのおにぎりを取り出し、眼前の景色を肴に簡単な昼食を楽しませていただくことに。
現地に到着した時は厚い曇に覆われていた空も、予定を済ませて出てきた時には晴れおり、少し時間に余裕を持たせていたのが幸いし、もう一度海岸まで歩きます。
場所的に佐渡島は見えませんでしたが、薄らと能登半島が見えた時にはまた違った感動がありましたねぇ。

頼んでいた車のドライバーさんが往復同じ方だったので、車中色々とお話を伺う事ができました。
若い子は学校を卒業すると隣町や都会へ出て行ってしまい、街は寂れる一方だと…
この現象は東京近辺の都市部以外みな同じなのかと思う一方、産業を衰退させたのは我々とその上の世代なのではないのだろうか、どうすればまた街に活気を呼び戻す事ができるのかなど、できもしないのに色々と考えてしまいます。
現にその街は平地が広がっているにもかかわらず、近隣の商店街はほぼ閉まっていました。少し大きめのスーパーが1軒ある程度なので、気の利いた買い物をしたい時には隣町かその先の地方都市に行かなければならないとのこと、免許のない方や老人達はタクシーで買い物に出かけると。
大きな民家が沢山あるように見えても、皆日々目の前にある暮らしに必死だという事が会話の中から伝わってきました。

地方都市の衰退と若者たちの近視眼的な生き方、そして文化活動の衰退は繋がっている気がしてならない。
地方都市に生きていてもネットを通じて世界を感じる事ができるはずなのに、この国に生きる多くの人は目の前しか見ていない、見えていない。
まるで発展途上国の人々と同じような生き方、考え方が強く渦巻くこの国の子供達は幸せになれるのだろうか…

暗い話で終わるのは好きでは無い
またのこあたりへプライベートで訪れてみたいと強く思い、ハイボールを楽しみながら強行軍を終えた日でした。チャンチャン

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