同じことの繰り返しにならないために

昨晩、父から妹の進路について相談があった。
進む進路や学部については問題ないようだが受験大学でゴタゴタしているらしい。
大学を選ぶ基準は色々あるだろうが、どうにも理由がぼんやりとしている。話している途中に泣いてしまい、落ち着くまで間をあけさせて、私に連絡が来た。
それを聞いた時の私の気持ちは焦り、後悔、不安、色んな感情がごちゃ混ぜになったものだった。私が「失敗」した姿に重なる部分が大きかった。

私の話をする。
母親から心理的虐待を受けていたとしても、父親とコミュニケーションが取れているなら問題は無い。しかし、私は良くも悪くも父とそっくりで、父の本質を垣間見てしまう子どもだった。
父は協調性が高く周りからも慕われているが、息子からすると、その本心が見えず底知れぬ恐怖感がある。
父のことを尊敬してはいるが、その恐怖心から私の味方をしてくれるか分からず恐らくそれが虐待の傷を深くしたのだろう。
そんな様子だったから父と腹を割って話すことが出来ず、父譲りのポーカーフェイスで気持ちを伝えてこなかった。伝わらない、言ったら反対されるかもしれない、母の味方かもしれない、そんな気持ちだったのだろう。(今もある意味信用していない)

もちろん私も父も妹もそれぞれ別の人間だ。しかし、慕っている(ようにみえる)、少なくとも進路とかは理由付きで言ってくれる妹が弱い理由しか言わず泣くというのは、何かしら他の理由があるということだと思う。

私は心の不調が身体に出て表面化したおかけで今がある。ただ、妹はその私を見て育ったわけで私より一層周りに気を遣う。言わないだけで影響があってもおかしくはない。

父には泣くってことは他に理由があると思うから根気強く話をした方がいい、私と妹は違うから同じでは無いかもしれないが、父の本心が見えぬ恐怖から父に相談できなかった、思いを伝えられなかったことがあるから、味方だということを言葉と態度で何度も伝える必要があるし、伝わってると思ったらいけないと伝えた。

わたしにも同じことが言える。妹は私を慕ってくれているように思う。けれど私に進路の相談を持ちかけてきたことは無い。今後も私からわざわざ妹の気持ちに深入りすることは無いが、妹の味方であること、やりたいことに反対はしないことを言葉で伝えていかなければならない。

昔は母娘そっくりで大嫌いだったが、母と似た部分が薄れて大人になってきたと思う。故意ではなくとも虐待してくる母、腹の中が見えぬ父、そんな中で妹は大切な存在だ。同じ轍は踏まないと父も私も心の中で呟く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?