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湿度への憧憬 西表島 夏淡水編

写真という乾きの世界から湿度という潤いの世界を探す旅。

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西表島に住んで約5ヶ月が経った

湿度の持つ美しさとは

湿度が育む人間性とは

悲観の育む精神性とは

自然を通した身体性の獲得とは

記憶の分解と醸成する身体性とは

カメラという別の眼球と同化して

呼吸をするように瞬きをしたい

そんなことを考えながら西表島に住む日々

未だに全く見たこともない生物と出会う

さまざまな自然の姿を見るたびに

自然への畏怖の念を抱く

海水の世界の華やかな色に目を見開き


淡水の世界の艶やかな色に目を腰掛ける

そして時間によって変化する汽水の世界に目を走らせる

人々の営みとは全く違う

その瞬間に息づく水の世界があることを

身をもって感じている

僕の記憶はせせらぐ

漂木のようにゆらりゆらりと漂いながら

南風のように柔らかく通り過ぎていく

僕の記憶は身体性を醸成する

通り過ぎていく記憶は身体に何かを残し、醸成される

記憶は分解されながらも身体には何かが醸成されてゆく

そうやって生物とは未知や若々しさ、潤いではない

別の美しさを纏っていくと考えている

そして高齢者にはそんな美しさがあると思っている

佇まいから醸し出されるの包容の美しさなのか

目の奥に眠る野性の美しさなのか

風化していく皮膚に生まれる寂びの美しさなのか

僕がその美しさを身に纏うまでには

あといくつもの、日々の記憶を作り、分解して

醸成していくのであろう

心は浄土に誘われながら身は現世に繋がれている

色のない湿度を苔の彩で感じている



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