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海外で生活すること

日本を出て15年、日本で生活していた時よりも多くのことを学んでいる気がします。日本に帰れば、日本人ぽくないねと言われますが、やっぱり自分は日本人であるなぁと思うことは多々あります。

自分が日本人でありながらも、外国人に感じられてしまうのは、社会学者も認めている通り、一緒に過ごす人や環境が良くも悪くも自分に大きな影響を与えるということです。同じ言語を話していなくても、違う習慣を持っていたとしても、自分が良いと感じるりっぱな特質を表わす人は世界にたくさんいることは事実です。そういう良い特質を持つ人と触れ合うのであれば自分に良い影響を与えてくれるのです。

とりわけ家族内の人間関係は、私たちに大きく影響を与えると思います。家族や親族などの身近な人の誰に引きつけられるかで、自分がどんな人となるか左右することがあると言われます。ある人は、よそよそしい冷淡な人を好きになるのはどうしてだろう,と疑問に思いました。そして、好意を持つ人が自分の親に似ているからだという結論に達します。親を身近に感じたことはなく、一緒に過ごす時間など全くなかったとしても、自分のことを構ってくれない親から認めてもらいたい,関心を示してもらいたいといつも思っているがために、無意識のうちに親に似た人を好きになることがあるのです。時間を長く過ごすだけでなく、関心を示す人がどれほど自分の人生に大きな影響を与えること表す例だと思います。

そのほかにも、影響を与えるものはいくつかあると思います。その一つは娯楽メディアの影響です。例えば、本や、テレビ番組、映画などの中では,初めのうち見苦しい外見でひねくれた感じの登場人物が、実は心根の優しい人間であることが明らかになる、というケースも珍しくありません。無神経で自己中心的に見える人も実際には繊細で思いやりがあるという印象が刻みこまれます。それゆえ自分が自己中心であっても、少し優しい部分があれば、良い人になれると勘違いをしてしまうこともあるでしょう。個性を削る必要はないにしても、必要以上に粗くする必要もないのに、悪ぶったり、人と違うことをアピールすることがあるかもしれません。

私は単身で海外に出たのでその点で色々な人に出会うことができて学べることが多かったと思っています。テレビやメディアにでるような有名人に憧れるどころか、現地のテレビで何をいっているかわからない故にテレビを見る時間は日本にいるときにくらべてはるかに少なく、実際に触れ合う人々は外国人の私を理解し、言語がわからなくても親切にしてくれる人が多かったのでそれらの人々と触れ合うことによって良い影響を受けたと思います。さらに文化や習慣が違うゆえに学ばなければならないこと、知っておくべきことが多くありました。自分よりもペットとして飼われている犬の方が現地語をはっきりと理解しているのを見せつけられると、周りの親切な人に頼りながら、謙遜に教わりながら学んでいかなければいけませんでした。

出会うすべての人をパートナーとする必要はありませんが、自分にとって良い特質を身につけている人や自分に親切にしてくださる人から少しでも良い点を学ぶことによって自分自身を成長させてくれるのではないかと思います。これからも「一期一会」の精神を大切にしていきたいと思いました。

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