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広告業界からIT業界へ-異業種転職の体験記-

こんにちは、AMBLでプロデューサーをしているハンバーグです。
なぜハンバーグという名前なのかという説明からさせていただくのが人としての礼儀ではありますが、本筋と大きく逸れてしまうのでそちらは別の機会でしたいと思います。

「転職」
仕事をしていると誰しも一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか?
従来の終身雇用を前提とした日本式人事システムが瓦解している現代社会において、今や転職は珍しいアクションではなくなりました。かく言う私も2年前の2022年にAMBLに参画した転職組です。
今回は私がAMBLへ転職した時の話や価値観をつらつらと紹介させていただき、「こんなやつもいるんだなぁ」と転職をしようと思って行動している方・悩んでいる方の参考になれば幸いです。


はじめに

簡単に私の自己紹介をさせていただきます。
冒頭でご説明した通り2022年3月にAMBLに入社したので、在籍年数だと丸2年の現在3年目になります。(2024年3月現在)
AMBLに入社する前は新卒から約7年間広告クリエイティブの制作会社でプロデューサーとして、広告代理店から依頼を受けグラフィックやCM、WEBムービーなどクリエイティブコンテンツの制作進行を担当していました。
主な内容は企画に沿ったスタッフのアサインや、撮影環境の選定、予算・スケジュール管理、撮影現場の進行管理で、より良いコンテンツを作るためにクライアントとクリエイターの間に入ってコミュニケーションしながら調整をする縁の下の力持ち的な役回りでした。
もうお判りかと思いますが、私はIT業界とは縁遠い撮影現場で元気よく走り回る仕事をしていました。

転職を志したきっかけ

人が転職をする理由はキャリアのステップアップだけでなく、年収アップ、心身の不調や仕事のミスマッチ、家庭の都合など十人十色。私の場合は「変化の必要性」を自分自身が強く感じたからです。
そんな私が転職へと行動を移したきっかけは、2020年頃から感じ始めた以下のポイントだと考えます。

  1. モチベーションの低下
    比較的早い年次から制作現場の責任者として様々な案件をこなしていたので、6年目くらいで「もう一通りはやったな」と感じていました。
    また仕事を進めている中で無意識のうちに楽な方を選ぶ様になっていたのもあり、自身の成長のために何かを変えていく必要性を感じつつも、今の仕事でのキャリアアップでもないしどうすればいいか悶々とした日々を過ごしていました。

  2. 新しい生活様式
    新型コロナウイルスの流行により、2020年4月の緊急事態宣言で全ての担当案件がストップ。
    夏には徐々に再開し始めたものの打ち合わせはリモート、撮影時も感染予防対策をしっかりと行う必要があり、出稿媒体も人々が外出しないので屋外や交通広告は減り、WEBやSNS用のデジタル媒体の制作案件が一気に増えたタイミングでした。
    デジタル領域が急速に発展していく中で、撮影という人々との対面を避けることができない仕事をメインとしていた私にとって今回のパンデミックは、今後の自身のキャリアを深く考えるきっかけになりました。

  3. 仕事の請け方
    2020年の秋にコロナ禍で新しく始めたウェビナーの生配信案件を担当、代理店を挟まない商流の案件で、代理店との仕事が多かった私にとって貴重な経験となりました。
    これまで企画が決まった段階で声がかかり、制作コンテンツのクオリティのみに集中していた仕事の進め方から、直接クライアント担当者にヒアリングや提案をしながら制作を進めていく流れに大変さと自身の足りてない部分を感じ、より上流からクライアントと接する仕事にシフトしたいと思い始めました。

新卒1年目の頃から「もう仕事辞めてやる!」と何度も言いながらも続けていたのは、人や環境に恵まれたのと「辛い」という感情が瞬間最大風速的に高まった一過性のもので、「変わらないとやばいかも」と思い始めてから転職活動に至るまではすんなりに進んでいきました。

転職活動を始めて

成長のために「変わらなければ」と思い転職活動を始めた私ですが、企業を選定する上で以下の軸を持って進めていました。

  1. 同じような仕事は避ける
    経験の長い仕事の方がそのまま会社をスライドする形で即戦力として活躍できますが、環境に慣れたら今と同じような不満や不安を感じてしまうのではと思い、似たような事業の企業はできるだけ選択肢に入れないようにしました。

  2. 成長産業にする
    自身の市場価値を高めるためには成長している産業にいくべきだと考えていたので、特にDX化が強く叫ばれていたコロナ禍でIT業界が良いのではと考えました。

  3. 上流から携われる仕事
    決まった企画を実行し納品したら終わりという流れが主で、仕事をゼロから創りだす経験、プロジェクトのPDCAを回すという経験が少なかったのでクライアントの近くで接する仕事の仕方ができる企業を中心に選びました。

と言いながらも石橋を叩いて渡るタイプなので広告代理店も受けてはいましたが、AMBLのようなIT業界でかつクリエイティブとの親和性が高いWEBサービス系の企業を中心に採用試験を受けていました。

転職活動は企業と求職者のマッチングに尽きると思うのであまり参考になりませんが、私の場合は採用試験を受けるにあたって以下を意識していました。

  1. 情報収集の徹底
    未経験業界の場合当たり前ですがぴったりな経歴はなく再現性を見出しづらいのでいかにポテンシャルを感じてもらうかが大事です。
    そのためには企業のサービスだけでなく仕事の進め方や体制といった詳細の把握と、自身の経歴や強みとの棚卸を行い、再現性を感じるような徹底したすり合わせが大切だと思います。

  2. 嘘をつかない
    ついつい自分をよく見せがちになりますが、入った後が辛いのでやってないこと、わからないことがあれば正直に話すようにしてました。
    AMBLの面接でも「システム開発のご経験はありますか?」という質問に対して元気よく即答で「ありません!」と答えたことを覚えています。

  3. 自信を持つ
    未経験領域になるのでどうしても経歴に自信がもてず、面接を受けながら「やばい、全然ハマってないかも」と感じる場面は多々ありましたが、弱気になると受け答えでも良いパフォーマンスは発揮できないので自信を持って面接に臨むことも意識していました。もうここは気合いです。

 以上を意識して採用試験に臨んだ結果、AMBLとの縁をいただき入社に至りました。

入社して思ったこと

中途入社初日で思ったことは、「ヤバい、外国に来ちゃった」。もう始業して1時間で古巣に戻りたくなるくらいホームシックになりました(笑)
当たり前ではあるんですが、文化も使う言葉も思考の仕方進め方、飲み会の雰囲気などなど全てが違っており外国に来てしまったと思うほどに違いを痛感しました。
 ex)「工数って何?人月・人日?」
   「アルファベット3文字くらいで略してる言葉多すぎるだろ(これは今も思っている)」
   「めっちゃ定例会多い」
   「業務電話が申請制だし全然電話しない(前職が電話文化だった)」etc…
そんなギャップだらけでスタートした人生初めての転職ですが、即戦力を求められる中途入社者として振り落とされないために最初の3ヶ月間は意識して徹底したことがあります。

初心にかえってなんでもやる

めちゃくちゃ精神論ですがこれに尽きます。

  • 毎日出社して上司・先輩の隣で仕事をする(AMBLはフルリモートもOKです)

  • 他事業部含め様々な人に絡んで覚えてもらう

  • 自分が理解できるまで聞く・調べる・整理する

  • できるか不安なことでもとりあえずやってみる などなど

唯一自信のあったコミュニケーション力を活かしながら新卒1年目を思い出すような教えを請うスタンスで日々過ごし、3ヶ月過ぎたあたりでようやくペースを掴み徐々に戦力になれていったかなと思います。

まとめ

環境変化への適応で時間はかかってしまいましたが、現在では複数のクライアントのアカウントを受け持つようになり、マネージャーとして管理職業務も行っております。
また最近ではIT領域のクライアントワークの流れで、前職の経験を活かしたビジュアル制作の提案をし撮影のお仕事をいただくなど、これまでの経験をゼロにするのではなく掛け合わせてよりバリューを発揮する、自分なりのプロデュースワークもできるようになってきました。

私の場合はモチベーションの低下やトレンドの変化から来るキャリアの停滞に危機感を持って環境を変える「転職」という行動を起こしましたが、転職が必ずしも正解とは限らないと思っています。
大きな環境の変化は想像以上のストレスもかかるし、長く在籍して人も仕事もよく知っている慣れた環境で行動の変化を起こす方がパフォーマンスを発揮される方もいるからです。
今振り返ると前職在籍時の「一通りやったな」という感覚はある種勘違いで、もっともっと成長のためにやれることはありましたが、”百聞は一見にしかず”という言葉があるように外に出て違う環境に飛び込んで見ないと得られない価値観や視野があるのも事実です。

冒頭でもお話ししたように転職をする理由は人それぞれあると思うので、転職を検討されている方は改めて転職をする目的を振り返り自分に合った最良の選択をしていただければ幸いですし、AMBLに興味が湧いて飛び込んできてくれる方がいるともっと嬉しいです。


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