農家のデモに呆れる農家(#2の続き)~オランダ振り返り投稿3~
オランダの厳しい環境政策に反発してデモを起こす農業従事者。国民の過半数がそれを支持してきた。今年3月の地方統一選では、2019年に創立された政党 BBB(Boer Burger Beweging「農民市民運動党」)が12の州すべてで最大の政党となった...
前回の記事→→
声を上げろ!厳しい環境政策に反発して ~オランダ振り返り投稿2~|seedsoilsoul さすらいの百姓|note
しかし、すべての農家がこの動きに賛成しているわけではない。
今のオランダ型農業と、それが支えるきわめて工業的な農業・食品産業の在り方では、私たちの健康も地球の健康も侵されている、と感じる人もいる。BBBの勝利はむしろ現状維持、つまり(農業や環境の)衰退だという意見だ。
実際にオランダの農薬使用量は、農薬大国と言われる日本よりは少ないものの、ヨーロッパ内では断トツ一位。また、農地に占める有機農業の面積割合も、EU平均の9.1%に対して、オランダでは5%に満たない。
だから近年オランダでは、小中規模でオーガニック野菜を栽培して国全体でのオーガニック・ローカルへの移行を訴える農家や、市民が共同で農地を買って耕す活動が全国に広がっている。
まあ、そんな活動をする人の中にも、冒頭の農家のデモに参加する人もいるのだが。
今の私にはまったくわからない。
誰のために、何のために、オランダ政府はこのような環境政策を施しているのか?
このような対立や混乱を生み出してしまう、オランダの・世界の農業や経済はどのような構造をしているのか?
そんなところを、今年の夏に実際にオランダに行って見聞きしてきたい。
参考:
Pesticides - Our World in Data
Organic farming statistics - Statistics Explained (europa.eu)
★★★さすらいの百姓、今年夏に再びオランダに行きます!★★★
4年間のオランダ留学を終えて早半年。もっと知りたい!うずうずが溜まってきました。なので再びオランダへ、2週間ほど。
今回はみなさんの素朴な疑問や知的好奇心をリュックに詰めて。題して、「サキと行く!あなたの目線と共に。オランダの旅 𝟮𝟬𝟮𝟯(仮)」
旅するにあたって、2018年から2022年の留学を通して学んだこと、感じたことを改めて振り返ってみることにしました。現状が変わっているであろう箇所はどこか?もっと知りたいことは何なのか?その辺の整理も踏まえて。
旅費はクラファン形式でお力をお借りできたらと思い、5月中旬募集スタートを目指して準備中ですm(_ _)m 応援して頂いたお礼に、みなさんの知的好奇心もお供として連れていき、マスコミでは分からないオランダのリアルを現地からお届けします。私自身にとっても、みなさんの目線をお借りできるのは大きな意味があります!詳細は後ほど。
今は暫し、振り返り投稿にお付き合い頂きつつ、疑問などがあれば書き留めておいて頂けると嬉しいです🥰
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?