工芸はまだわからないけど
先日、金沢に遊びにいきました。
個人的にいちばんの目当てだった21世紀美術館が、地震の影響で休館だったため国立工芸館という場所に興味本位で行ってみました。
行ってみたら非常に安く入場できたためお得な気分になりましたが、
内容はあまり期待していませんでした。
個人的にグラフィックや映画など平面的な芸術には興味を持てますが、
立体の作品にあまり興味を持ったことがなかったためです。
しかし、実際に国立工芸館の展示を見てみると意外と面白いのです。
例えばこれとか。何かをしまうはこのようなものだと思います。
現代的にいうと結構可愛い。
でもそれだけじゃなくて、前面に施されたミミズクの装飾は目の大きさが不揃いで片目だけ大きく描かれています。そして、目玉は金色に輝いています。
醸し出される怪しい雰囲気。
なんて面白いんだろうか!!
現代の機能性を重視した器には無いような、面白さがそこにはあったのです。そして、僕はそれを感じたことに驚きました。このような工芸作品はしっかりと作品なのだと学びました。
そのほかにも面白い作品がありました。
この作品は『虎圏』という名前です。
「虎圏」とは虎の檻を意味しているそうです。
薄い竹のような素材を捻ってピーナッツのような揺籠のような檻を作っているのですが、この作品には接着剤などは特に使われていないと思われます。
捻った素材同士の張力だけで、この美しい流線を描いているのだとしたら本当にすごい仕事だと思います。そして、美しくもねじれた素材の生き生きとしている感じもすごくいいです。虎がここで育つと言われたら納得できます。
このように国立工芸館には、面白い工芸作品がありました。
決して数が多くあるわけでは無いですが、一つ一つのパワーがありどれも違った個性を持っています。まさに芸術作品なのだと思いました。
工芸のよさがすごくわかったわけでは無いけど、これからは工芸にも少し目を向けていきたいと思いました。
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