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自律神経失調症と3つの脳の働き

こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院 院長の金子です!今回は自律神経と3つ脳の働きについてご紹介をしていきます。

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自律神経

「自律神経失調症」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

精神的に消耗している感じ、原因はよく分からないけど不調に悩んでいる感じ、身も心もボロボロな感じ・・・など感じ方は人それぞれかと思います。

ひとつ言えることは、自律神経が乱れたことで起こる症状は「体を生かすために必要な反応をしている」ということです。

どういうことかと言いますと、脳の仕事の最も重要なことは幸せな人生を送ること、ではなく「生き残ること」だからです。生き残るために痛みやシビレ、機能低下などを起こし体を休ませようとします。

ですがその脳からの声を無視して頑張り続けてしまうことで、日常生活に支障が出るほどの不調になっていってしまいます。昔は当たり前のようにできていたことでも年を重ねることで許容範囲が狭くなり、いつの間にか無理している状態になっていることも多くあります。

10代、20代の頃のように5,6時間の睡眠で1日を過ごしていませんか。コンビニやファストフードなど糖質・脂質に偏った食事、そして運動習慣が全くない…といった生活をしているとやはり不調になりやすくなります。

自律神経は24時間365日、生まれてから最期の瞬間を迎えるまで一度も止まることはありません。健康でいることは本当にありがたいことだなと思います。

交感神経と副交感神経

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経は「労働・闘争・運動・興奮・緊張・恐怖感・危機感」といったときによく働き、脳や体を効率的に動かすのに適した状態をつくる神経です。イメージ的には車のアクセルにあたります。

副交感神経は「休む・眠る・くつろぐ・内臓が動いているとき・安心感・身体の修復」といったときによく働きます。副交感神経が働くことで体は休むことができるわけですね。こちらは車のブレーキのイメージでしょうか。交感神経と副交感神経が働きを切り替えながら体の調整を行っています。

交感神経は活動するための神経ですので、何かに取り組んでいる時は交感神経が働きやすくなります。昔の明かりのない時代は日が暮れれば活動を止め、休んでいたことと思います。ですが今は交感神経が過剰に働き過ぎて体がおかしくなっている方がとても増えています。

私達は電気や化学によって夜遅くまで活動ができるようになりました。それによって交感神経が働きすぎ状態になっています。家に仕事を持ち帰っていたり、寝る直前までスマホやテレビを観たり、考えごとをしてしまったりと「何もしない」という時間が減ってきています。

交感神経は一時の興奮ならば大丈夫ですが、働く時間が増えてくると血行不良を引き起こします。それが何か月、何年と積もり積もっていくと自律神経の切り替えがうまくできなくなり「自律神経失調症」になってしまうのです。


人間に備わる3つの脳

1960年代に提唱された「脳の三位一体論」というものがあります。それは人間の脳は爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳の3つに分けられるという理論です。

①爬虫類脳(脳幹・反射脳・古い脳)

機能:心拍、呼吸、飲食、体温調節、性行動、安心・安全でいたい

ワニやトカゲのように原始的な生物が持っていた一番古い脳。本能を司り、生命維持をして生き残るために働く。危険を感じた時にとっさに動くのはこの爬虫類脳が反応している。安全を最優先にするため「変化」を嫌い、今までと同じ行動を取らせようとする。

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②哺乳類脳(大脳辺縁系・情動脳・古い脳)

機能:喜び、愛情、怒り、恐れ、嫌悪、仲間といたい

イヌやネコといった感情豊かな動物が持っている脳。遺伝子を残すために仲間やグループを作り喜びや愛情表現をしたり、命を脅かす敵を避ける(または戦う)ために不安や恐怖の感情を生み出している。人といたい、愛し・愛されたいという感情。

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③人間脳(大脳新皮質・理性脳・新しい脳)

機能:知能、記憶、言語、創造、論理、細かな運動、目的意識、未来を考える

自分自身で内省をしたり未来を考えることで新しいものを生み出したり、成長するための脳。禁煙やダイエットなどは未来の姿から考えられた行動。目の前の欲求ではなく目的から逆算した行動をする。

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3つの脳の働きを紹介いたしました。例えばお腹が減ったから食べよう!と考えるのは爬虫類脳ですが、これを食べたら太るから止めようと考えるのは人間脳です。人類は人間脳が発達したことであらゆる不満を解決し、この数百年の間にとんでもない進化をしていきました。

遥か昔の脳の進化の歴史をたどると爬虫類脳や哺乳類脳といった「古い脳」で過ごしていた期間の方が圧倒的に長いため、意識せず過ごしていると私達の脳は目の前の欲求や感情につい振り回されてしまいます。

力関係でみると古い脳の力は90~97%に対し、新しい人間脳は3~10%しかないようです。そして注意しなければならないのは、疲労や病気、ストレスなどによって体の調子が悪くなり「生命を脅かされた」状態になると、古い脳が強く働きますます欲求や感情に引っ張られやすくなってしまうのです。

健康のためには〇〇をした方がいいと分かっているけどいいや…とつい新しい行動を取れずにいる方は、もしかしたら体か脳がストレスを感じていて防衛のために爬虫類脳が働いているのかもしれません。

自律神経や健康にとって良いことではなく、やりたいこと、したいことを中心にしているとやはりどこかで体に無理がかかってしまいます。

人間脳を正常に働かせて理想的な生活を送るためには、まずは「健康状態」を向上させて体や脳が感じるストレスを減らさなければなりません。そのためにも自律神経のバランスはとても重要なのです。

オススメの生活習慣

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・スマホも見ないで何もしない体と脳を休ませる時間をつくる

・毎日7時間の睡眠とる(疲労回復)

・なるべく毎日入浴する(血流促進)

・休みの日も規則正しく起きて、夜寝る(自律神経のバランス)

・バランスのよい食事をとる(特に重要なのはたんぱく質)

・週1,2回程度の有酸素運動をする(血流促進、代謝向上)

・マインドフルネスや瞑想で五感を刺激する


セルフケアだけでは難しい方は施術をオススメします。鍼灸や整体は自律神経のバランスを整え、体の緊張を取って心身のリラックス効果があります。

自律神経失調症になってしまう方の多くが頑張り過ぎです。我慢や忍耐は時に必要ですが溜め込むと交感神経を刺激してしまいます。働きすぎ、考えごとのし過ぎも同様です。

心も体もノビノビ過ごせば自律神経のバランスも整いやすくなります。その為にはやはり休息は欠かせません。是非生活の中に意図した休息を取り入れてみてください。

今後も情報を発信していきますので是非読んでみてくださいね。


セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院

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