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アマプラ映画感想メモ#77『カンフー・ハッスル』

物凄くラッキーな感じがする映画習慣77日目。
致命的なネタバレは避けるべく努力するが、あらすじや表現、全体の構成についてなどは触れようと思うので、一切情報を入れずに映画を観たい方はお気をつけて。


今回観た映画はこちら。

『カンフー・ハッスル』

〇観ようと思ったきっかけ

友人に勧められたため。

〇概要

2004年のアクション映画。
監督はチャウ・シンチー。

〇あらすじ

悪徳はびこる上海の街では斧頭会という組織が凄惨な手口で勢力を伸ばしていた。そんなある日、下っ端二人組の恐喝失敗をきっかけに、斧頭会は貧困街の人々に撃退されてしまう。そこには人知れず武術の達人が隠れ住んでいたのだ。斧頭会は仕返しのために凄腕の殺し屋を雇うが……

〇ノート

物凄く面白かった。
コメディを交えつつも無駄なくキャラを立てて物語を進めていくスムーズさ、わけわからん物をじわじわとぶつけて来る面白奇怪さ、展開予想を一段階二段階スッ飛ばしていくスピード感、少年漫画的”良さ”、とにかく全てがメチャクチャエンターテイメントとして観やすい上に面白くて、衝撃的だった。
何ていうか、金庸小説のような武侠物を現代の感覚に翻訳したような気楽さと面白さに満ちている。
作中では色々なことが起こるのに、実質的な敵は三人ぐらいしかいないことに後で気付いて驚いた。その分それぞれのキャラクターがとても立っていたのだと思う。
やっぱり、コメディタッチの映画の方が計算の恐ろしさを感じてしまう。
小説でも似たようなことはできるのだろうか。

〇感想

『射鵰英雄伝』や『神鵰剣侠』が好きだったので、途中からゴリッゴリにリスペクト要素が殴り込んできて盛り上がってしまった。オマージュ要素を知らなくても問題無いように織り交ぜてる巧みさもあって、これ以上ないくらいに少年心を揺さぶられた。
欧陽鋒っぽいキャラクターに救いとして『教え』がもたらされるのが凄く良い。最後のシーンも含めて、とにかく懐かしい気持ちになってしまった。

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