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バリウム(胃部X線)検査って?Vol.2

バリウム(胃部X線)検査の流れは?

友人「検査の流れってどんな感じなん?」

技師「まず検査着に着替えてもらうところからかな。」

友人「なんで着替えるの?」

技師「私服やとチャックとかボタンが画像に映ってしまう可能性があるからかな。それと、バリウムっていう白い飲み物を飲むから衣服が汚れてしまうかもしれんしな。」

友人「なるほど!」

技師「着替えが終わったら撮影室に入ると担当の放射線技師が検査説明をしてくれるわ。発泡剤っていう炭酸の粉とさっき言ったバリウムを飲んで撮影していくねんけど。」

バリウムって?発泡剤・バリウムはなぜ飲む?

バリウムはX線を通さない性質があります。これを胃の壁(粘膜)に塗り付けることで、胃の形や壁面を鮮明に撮影することができるようになります。
また水に不溶性つまり体内に吸収されず、腸内通過も早く、便と一緒に排出されます。


友人「発泡剤とバリウムってなんで飲まなダメなの?」

技師「発泡剤は胃を膨らませるためかな。そーする事で胃の表面(ひだ)を伸ばして精密な検査をすることができるんよ。バリウムは胃の壁(粘膜)全体に塗り付けることができて胃の状態をみる事ができるんよ。この写真がわかりやすいかな。同じ人の胃やのに膨らみ方やひだの見え方が違うのがわかるやろ?」

左:胃の表面がしっかり伸びている。     右:胃の表面が縮んでいる。


友人
「確かに左の方が胃の表面が伸びてる感じがするな!でも、なんでこんなに違うの?」

技師「単にゲップしたかしてないかやで。発泡剤は炭酸ジュース飲んでるのと一緒でゲップをしたくなるねんな。ゲップしたら右の写真みたいに極端に縮まると他の写真と比較できなくなってしまうねん。だから唾を飲み込んでその都度ゲップを我慢してもらうように放射線技師が説明もしてるんよ。」

友人「もし、ゲップしてしまったら?」

技師「そしたらまた発泡剤を飲んでもらうよ。」

友人「そーなんや。」

技師「あとは検査中に放射線技師がマイクで指示してくれるからその通りに動くだけかな。たとえば、「右に3回まわって」「あおむけに」「うつむきに」「右向いて」「ちょっと斜め体傾けて」、、、とかかな。」


友人
「なんで右向いたりとか動かないとダメなん?」

技師「自分で胃の壁(粘膜)にバリウムを塗り付けてもらわないとダメやし、いろんな角度からの撮影が必要やからかな。」

友人「なるほどね。それで検査は終わり?」

技師「そー。大体10~15分で終わるよ。あとは下剤を渡されるからそれを飲んでもらってかな。」

なぜ下剤?

友人「なんで下剤を飲まなあかんの?」

技師「バリウムは固まりやすいからなるべく早く体外に出だしてほしいねん。便秘防止のためかな。」

友人「そーなんや。どんな病気が見つかったりするん?あと内視鏡でも検査受けれるって言ってたけど違いとか教えてや。」

技師「お!食いついてきたな!病気とか内視鏡との違いね。そしたらその辺を簡単に教えるわな。」

友人「よろしく!」

次回!完結!「内視鏡との違い・まとめ」についてです。
よかったらまた見てくださいね!!!


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