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3.同じ時間を過ごすということ

同じ時間を過ごし、一人の時間を何年も過ごす。
離れていても一緒にいてもあまりそのスタイルは変わらないのだと最近思うようになってきた。
一緒の部屋にいても特にお互いに干渉せず、常にくっついていることもなくそれぞれに時間を過ごしている。
この過ごし方になったのはここ数年でそれまではずっとくっついていることもあったのでかなりのストレスだった。
動画を見たり漫画を読んだりパソコンで作業したり半身浴したいしパックやネイルもしたい。
そんなことを考えているとやはり一人の方が楽なのだ、と思う。
今は距離感が分かって少し楽になった。
彼曰く私は一週間で一緒にいても大丈夫な時間数があってそれを超えると不機嫌になるそうだ。
…結婚、というか一緒に住むのは無理なのでは。
私は本当に結婚生活には向いていないと思う。
手をつないだりくっついて眠った時のあー、やっぱりこれだ、という感覚は何にもかえがたいものではあるんだが。

と書いていて思い出したのだが私は彼の手が好きだ。
今まで付き合った人も手が男性的な人が多かった。
華奢ですっと長く伸びた指や細くて小さな可愛らしい手が女性には多いが男性はそれとは違い骨ばって大きくしっかりした手が多い。
先日彼と会った時も「この手(腕もついていればなお良い)を持ち帰りたい」と何度思ったか。
まさか横で寝ている女が自分の手を持ち帰りたいと思っているとは思わなかっただろう。
本当に持ち帰ったらかなり怖いことになるのでやりたくはないが、これと同じ形の触ったら人肌くらいの温度は保てているものを誰か作ってくれたら買うのに、と思っている。
過去に寝ながら手を愛でていた私に向かって「ごめん、それ持って帰れないから。」と言った人がいた。
(かなり理想的な手だった。あの手を超える人に未だ出会えていない。)

何やらいつのまにか手の話になってしまったが同じ時間をこれからも過ごしていく、ということの大切さを考えながら過ごしていこうと思う。

この前、後輩に「本当はゆうきさんは彼と付き合っているんじゃないですか?彼と結婚するんじゃないんですか?」と言われたけど真顔で否定しておいた。
これから少し面倒なことが起こりそうなのでその前に状況を整理しておきたいと思う。

前に1.彼女の嘘で書いた後輩とは別の子。
登場人物すべてに仮名をつけようかと思ったんだが身バレが怖いのでやめた。

彼女はかなり年下。20代。
数年前に彼が好きだと私に相談してきて何度か彼とご飯を食べに行ったようだ。
最初の数回は私がお店を予約しセッティングしていたがそれもなくなった。
あれ?と思ったのはLINEのプロフィール画像を彼からもらったプレゼントの画像にしていたこと。
なぜ分かったかというと私も同じものをもらったから。
有名店のスイーツだったのだが私の住んでいるところには店舗がなく車で2時間くらいかけていかなければ買うことはできない。
(オンラインショップ、という選択もあるけど)
当時彼は取引先の方や親戚の方などにも同じものをあげるために大量買いしていたのは知っていたんだけどなんだかショックだった。
体調が悪く会社でも在宅で仕事をし必要な時だけミーティングに来る、という生活であまり外に出ていなかったはずなのに。
しかも彼女と会ったことを私は彼から聞かされておらず彼女からも聞かなかった。

付き合って欲しい、と彼女が彼に伝えていたことは知っていたが彼からは断られた、もしくははぐらかされた、と彼女からは聞いていた。
某テーマパークに行きたいと彼女が言ったときも遠くて泊まりになるからなーと言ったことや夜景を見に行って助手席に座る彼女の肩にもたれ掛ってずっと夜景を見ていた、とか。

彼女からしか聞いていない話なのでなんとも言えないし彼に問い詰めたところでシラを切りとおすだけだと思い黙っているがずーっともやもやしている。
そんな彼女も結婚し出産したがその後離婚。
育児休暇中の彼女に会った時に彼と私は付き合ってるんじゃないか、と言われた。
嫌な予感しかしない。
面倒なことに巻き込まれないことを祈るしかない。

お借りした写真の水面のように波風立てずに生活したい。

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