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パーティに呼ばれた時は

◇このエッセイは二十年ほど前のバルセロナのお話しです◇

休みの日には
ホームパーティに呼ばれることが多い。
そんな時は、
だいたいワインを一本買って持って行く。
ワインに詳しいフランス出身の子に
美味しいワインの一番のポイントは何かと
たずねたことがある。
それは、スパイシーであることだ!と教えてくれたが
それは試飲してみないとわからない。
知識がない私のワイン選びは
もっぱらラベルのデザインで決めることが多い。
いわゆるジャケ買いだ。

ホームパーティーと言うからには
友人の家を訪ねるわけで、
私は他人の家を見ることが大好きだ。
家はその人の性格のすべてが表現されている
ひとつの作品のようなものだ。

バルセロナは建築では有名な場所だ。
けれども内装や家具に注目されることが滅多にないのが残念だ。
ガウディの建築物にしても外観だけが素晴らしいのではなく、
部屋の内部も実におもしろい。
そして、それに似合うインテリアも素敵なものがバルセロナにはある。

バルセロナに到着して最初に通ったスペイン語学校で
おもしろい授業があった。
二人がペアになって、
家に招かれた人と招いた人の会話をするというものだった。
私はスウェーデン人の男の子とペアを組み
彼が家の主で
私が彼の家を訪問するという設定だった。
私: こんにちは。
彼: いらっしゃい。
私: この家具素敵ですね。
彼: ありがとうございます。
そう、彼が行った時
先生が、スペイン人はそんなことは言わないわ。
褒められても、「いいえ、そんなことはありません」と言うのよと。
これは意外な答えだった。
日本ならわかる言い回しだが
まさかのスペインでこんな奥ゆかしいことを言うのか?
疑問ではあったが、
その先生はそう言い放ったのであった。

ここからは二十数年前からヒューッと時間をもどし、現在のことをかきます。

確かに、授業でこんなやりとりがあったなぁと
思い出したけれど、
後にも先にも、
褒めたことに対して
否定的なことをいうスペイン人に
一度も会ったことがないことは確かだ。
それにしても、最近は休日だとしても
ホームパーティなど滅多にない。
ご無沙汰である。

それにしても、
クリスマスが近くて
最近ウキウキしてしまう。

先週、サグラダファミリアの付近を通ったら
建物の真ん中の塔のところに
天使の輪? がついていた。

建築に必要な囲いなのだろうけれど
クリスマスに近いせいもあり、
エンジェル・リングのように見えて
かわいいのである。
サグラダファミリアは教会であるから
エンジェル・リングがついていても
それはそれで良いと思う。

その塔は予定としては
一番高いキリストの塔(Torre de Jesucrist)である。
完成したら172メートルの高さになる。
建設途中だからこその天使の輪だ。
そう思うと稀有な姿ではないかと思う。



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