見出し画像

「幸せに生きる力の身につけかた/みうらはまかぜトークvol.1」開催レポート

地元三浦市の活性化に取り組んでいる人たち、三浦市を含む2拠点生活をしている人たちで立ち上げたトークイベント、「みうらはまかぜトーク」が始まりました。

10月30日、三浦市三崎地区の「RSD village」というゲストハウスに併設したバーを会場に開催された第1回のイベントレポートをいたします。

イベント趣旨は以下の通り。

いろんな分野で気持ちいい風をふかせている人を、気持ちいい風が吹く港町にお招きして、ゆったりお話していただきます。三浦に住んでいる人も、三浦を訪ねてきた人も自然と話がはずむ、アットホームな場にできればと思っています。できれば月1くらいでやりたいなあ。

記念すべき第1回のゲスト、川辺洋平さんの略歴はこちら。

画像1

広告代理店、出版社をへて2014年より現職。また同2014年より特定非営利活動法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダを設立し、代表理事を2019年まで務めた。現在は早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程所属。保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭(美術)、高等学校教諭(美術)の資格をもつ。

という、こどもの学びのスペシャリスト

2020年のコロナ非常事態宣言下には、「自宅での、こどもとの学び」を受け入れる新しい社会の実現に向けた情報を発信していくウェブサイト「おうちチャンネル」を立上げ、親子に役立つ情報や教育プログラムを提供しています。

そんな川辺さんに、「幸せに生きる力の身につけかた」をうかがう、というのが今回のテーマです。

川辺さんは多くの分野でクオリティの高いハードワークをこなしつつ、なんだか結構幸せにみえます。子育てにおいても、(もし間に合えば自分も)、幸せ力を身につけるヒントについて話し合えればと思っています。
当日は、コロナ対策のため、三浦市内での会場観覧は少人数に留め、オンライン中継も実施する形で開催されました。

画像2

開催レポート

イベントは、主催のかがやん(加形)が最近思い悩んでいることを川辺さんに質問して相談する、という形で進みました。

かがやんは実は、あまり自分に自信がなかったりとか、自己肯定感みたいなことを持ちきれなかったりして生きている感じがするそうです。
そんな中、自身の子供に関しては、学校に習い事に、と忙しそうに見える。工作が好きなのでお絵描きとかそういう習い事に通わせたいのだけれど、それで学校の勉強についていけなくなって、「自分はあまりできないんだな」と引け目を感じて生きるようになったら、そういうのも可哀想だな、と思って、でも一方で、社会で上に上に行って成功する、というのが必ずしも幸せの近道だとは思わない。
お金がなくても幸せだと思えばそれで良いじゃん、とも思うけれど、綺麗事ばかりでも仕方ない。
時間が24時間しかない中で、どうしたら良いのか、と思い悩むところがあるため、かがやんの目から見て幸せそうに見える川辺さんに今回相談してみることにしたそうです。

画像3

川辺さんがそれに対し、「逆に聞きたいのは、加形さんは僕のことを幸せそうだな、と思っているように、僕も加形さんが幸せそうに見えている」と答えると、かがやんは「今は結構、たまたま良いメンバーに囲まれている。奥さんも良い人だし、ありがたいな、と思います。でも、それは人様のおかげだから、その人たちがいないとどうなるか、と思うところがあります」と返します。

川辺さんはこの時点でこの日のポイントをつかんだようです。
「今日のポイントですが、『人様のおかげだから』というところで行きましょう。周りの人のおかげさまで、の幸せ。これが今日のテーマですよ。これをじっくり考えていきましょう」と語りかけます。

画像4

かがやんは、「一人で生きていける」「孤独な環境でもポジティブに生きていける個人」というものを課題に思っていて、それを子育てと一直線に考えている。
「一人でも前向きで生けていける人は、幸せに生きていけると思う。自分を自分で温めていけるのだと思う」と説明し、求める力を「強靭性、しなやかさ、しなやかな強さの身につけ方」という意味で「レジリエンス」という言葉で表現しました。

川辺さんは、「ということはやはり、幸せをつかむためには友達が重要になってくるのではないでしょうか」と話します。
「どんどん挑戦できる人は、どんどん失敗できるマットを持っている気がします。困ったら飯を食わせてくれる人、宿を貸してくれる人がいることがレジリエンスの一つなのだけれど、加形さんはマッチョになろうとしている。
自分で跳ね返そうとしている。(人気漫画の)『ドラゴンボール』も『鬼滅の刃』も、ネットワークで戦っていますよ」と諭します。

川辺さんは、「僕には根拠のない自信に自信があります」と続けます。
自分だけでは弱いかもしれないけれど、「俺のルイーダの酒場はすげえぞ」と表現。自分一人では敵の大ボスは倒せないかもしれないけれど、自分の仲間たちはすごいぞ、ということを意味します。
「自分以外に頼れるのがレジリエンスになるのでは、と思います。僕の根拠のない自信はどこから来るか、と考えた時、成功体験なのかな、と思ったのだけれど、自分が頼れる人がいっぱいいる、というところかもしれない」と説明。
子育てについても、「子供だって、習い事をしたい時って、一番仲が良い子がやっているから、というのが大きな理由になっている。それが子供にとってのレジリエンス。学校が終わっても仲間。その能力を認め合える環境性が大事なのでは」と補足しました。

画像5

それを受けてかがやんは、「人に頼るのが苦手」という悩みを吐露します。
「タスクを誰かに振るのは得意だけれど、頼りにするのは苦手かもしれない。ビジョンがあって、仕事を振るのは慣れているけれど、それは本当に心で頼りにしているのか、は分からない」

川辺さんはそれを「それは、加形さんは自分の作りたいピザが決まっているから。僕は、美味しくできればそれで良いと思います」と返します。
人に素直に助けを求める力を身につけるには、「失敗体験を積み重ねること」が必要、とのこと。
「失敗があるからルイーダの酒場ができるんですよ。はっきりとしたイメージのある人は、『失敗したピザ』だと言うのでしょうけれど」。
子育てについても、「子供に何かをさせるより、大人の姿の方を見せる方が、よっぽど子供にとって手本になると思います。自分がやっていないのにやらせようとしていないでしょうか」と問いかけ、イベントは終了しました。

画像6

幸せは、周りの仲間との「おかげさまで」の関係性を営む中にある、ということが結論となった第1回。

次回、また新たな方をゲストに、12月中の開催となりそうです。

「#テレワーク移住 #データで地域活性 」みうらはまかぜトークvol.2
今年7月に三浦市に移住してきたITベンチャー会社員の下村憲司さん
・コロナ禍でテレワーク移住したけど、ぶっちゃけどうなの?
・データを使って地域活性化ってどんなことやってるの?
といった部分をゆる~くお話してくださいます。
■日程|2020年12月11日 (金) 21:00 - 22:15
■場所|RSD cafe BAR(神奈川県三浦市三崎2-4-4)
■参加費|
・リアル参加:1500円(1ドリンク+特製フィンガーフードつき)
       *当日BARにてお支払いください
・オンライン参加:無料

https://hamakaze2.peatix.com/


written by ながっち https://note.com/nagataatsushi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?