就活面談での違和感

先日、とある地域で行われた地元企業の就職・転職フェアにキャリアデザイン研修講師および相談員として行ってきました。
様々な企業がブースを設け、老若男女問わず多くの方が熱心に話し込んでいました。
複数の方が私の相談コーナーに来られ、新たな選択をしていくにあたっての課題や不安を語っていかれました。私は自己理解や職業理解についてのガイドラインを使ってお話を伺っていきました。
全員がハローワークで企業紹介を受けていましたが、さらなる可能性を探っておられるようです。そこで少々気になることがあったので皆様のご意見も伺ってみたいと思ってます。
それは、ハロワでは職経歴書に経験職種を記入する際に、仕事内容や努力したこと、成果など「余計なことは書かないよう」に指導されている、との話があった事です。
ある方の経歴に接客業とあり、希望する職種は「一般事務」「正社員」です。年齢的にギリギリかな、今日の企業には一般事務の求人がないな、と不安感を訴えておられました。「接客業」についての経験を伺うと、眼鏡店で
の検査と販売サービスでした。10年近い経験には、後輩指導やマニュアル作成、チーフ、リーダーとして店舗経営やマネジメントなど実に豊かな経歴をお持ちです。PC作業もエクセルマクロや会計ソフトも扱えるし、日商簿記も勉強中とのこと。
ところが、いつも書類で落とされてしまう、面接にたどり着けない、と訴えられます。ハロワでの「指導」のせいではないか、と疑いたくなってしまいます。本当にそのような指導があるのでしょうか。
私は「一般事務」といっても、昔のようにオフィスに座って電話応対や書類整理をするような事務仕事ではなく、営業や研究者向けのデータ整理やプレゼン資料作成、若手指導など実務的補助業務があるし、経理事務の経験があればなおさら可能性が拡がるはずと思い、ブースの企業の募集内容を再確認してもらうと「営業補助事務」という文字がありましたので、すぐそこに行ってみるよう勧めました。結果はわかりませんが、自己理解が一定のレベルにありながら、それを十分に求人側に伝えられていない状況があるとすれば、双方にとって大きな損失です。
このようなことは例外中の例外であってほしい、と思います。

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