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ピーテル・パウル・ルーベンス / メトロポリタン美術館
【詩】冷たい掌
過去に連れてってもらったって
その頃も大していいことなかったんじゃないの
1番いいのはは酔いどれ船の上で
目を回してること
未来に連れてってもらったって
それも痛み堪える日々なんじゃないの
もう40代 薄々確定的なのは
荒野に転がる俺の死体
冷たい掌で頬を包んで
ただ何も言わずに手を合わせて
生命線が無駄に長くても
虚しい日々を塗りつぶす
立て看板とピエロ
ゆっくり摩擦して
ゆっくりすり減っていったのは
なんか色々
ゆっくり按摩して
ゆっくり息が小さくなるのを
ピッグイシュー越しに見つめてるよ
冷たい掌で
心臓を包んで
横たわるだけなら上手くできる
命が萎えるのなら
もっと上手くできる
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