【詩】正夢候補
夏の潰れた毛虫
アスファルトのシミとなって消える
パチンコ屋のだだっ広い駐車場に差す太陽
僅かな灯りを灯すように
グラウンドに垂れ落ちるアイスクリーム
這いつくばって舐め取る競争
そいつに参加する夢を見た
いつしか頭が捩れて
抱き枕じゃ済まなくなる
そんな正夢候補を見たよ
いいゴキブリは死んでもいいゴキブリではない
そんな感じで死体を蹴っています
駅徒歩30分のアパートに差す太陽
徐々に消え失せる脳のシワ
グラウンドに掘り返す自分の寝床
誰が1番に入れるかの競争
そいつに参加する夢を見た
いつしか頭が捩れて
抱き枕じゃ済まなくなる
そんな正夢候補を見たよ
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