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小さな娘からのプレゼント

こんにちは。セカンドスター運営メンバーの櫻井です。
普段は、マネージャーとして就労支援運営マネジメントを主におこなっています。

先日は「ほぼ皆既月食」という何とも珍しい天体観測日でしたね。ちょうどその頃、私は仕事で帰宅途中。大阪・梅田のイルミネーションがキラキラしている街中を歩いていました。

娘は夫と一緒に見たらしく、「きれいだった!」と話してくれました。次は65年後なんだとか。私はさすがに65年後見られることはないんだろうなと思いつつ、そのとき娘が、昔パパと見たな~と思い出してくれたら嬉しいなと思いました。

まだまだ父と娘との2人時間が少ない今。
だからこそ、その時間を母として妻として、そっと見守りたいなと思うのです。それは私も子どもの頃、よく父に話を聴いてもらったときのことを思い出すから。母はキッチンに立ちながら聞こえない振りをしているか、その場をそっと離れ、何の口出しもせずに見守っているか。今だから気付ける母の想いです。
今回は、そんな母から受け継いだ私の子育てを少し振り返ってみました。

娘が小さい頃

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いつになったら好きに働けるんだろうと実は悶々と思っていたことがあります。近くに助けてくれる親族はいなかったし、転勤族の我が家は土地によっては知っている人が全くいませんでした。専業主婦でいた期間もありますが、働くことを諦められなかったのです。

それを諦められなかった話はまた別の機会にするとして。
娘が生まれてすぐの頃は、「本当によく頑張ったな、私」と褒めたたえたい!(笑)と今なら思えます。

ほとんど家にいない夫。夫は週末に帰ってくるくらいで、出張もあったから1カ月にどのくらい家にいた?と感じるような日々。娘と2人きりの全く知らない土地での生活でした。

10年ほど経った今では、思えばあの時の環境があったからこそ、今の環境も働き方も考え方もある。そう思えますが、当時はそれどころじゃなかったです(笑)

転勤したての週末婚かつ乳幼児連れの生活だから、しっかり話せるような大人はほぼいなかったし、環境も分からないことだらけでした。そんな環境だったからこそ働くことをより強く求めたのかもしれません。

まだ娘が小さいうちは、まず夫との話し合い。あの頃、夫に「あれ行っていい?」「これしていい?」「こんな仕事依頼入ったから出張していい?」などと、いちいち夫へのお伺いをたてていました。心の中では、なんで私ばっかり我慢しなきゃいけないんだろうと思いながら。

お伺いをたてる

今思えば、一種の依存だったのかもしれません。そしてまた承認欲求だったとも思います。

*承認欲求とは
ご存じの方も多いかと思いますが、アメリカの心理学者マズローが提唱したもの。他者から認められたい、自分を価値ある存在とし認められたいという欲求のことです。

そして捉え方を変えると、「調整や協力」それがないとやっていけないから。もちろんそうです。子どもがいようといまいと周囲の調整や協力が必要なように。

2人の子なのにどうして私だけ?と思ってしまう自分を責めたときもありました。子どもは可愛いし大好き。でも働きたいのに働けない環境。自分でもよく分からない感情とのせめぎ合いです。

まだまだ今の世の中、女性が中心となる育児。専業主婦でもいいなら働かなくていい、工夫はできるという人もいるでしょう。ただそれぞれに抱える環境や問題はさまざま。そこに他人が容易く口出しはできないのです。

そんな私が働くことができたのは、助けてくれる友人ができたからです。「助けて!」と言える人がいるかどうか。遠くの親戚より近くの友人とはよく言ったもので、頼る人がいないと、仕事以前にきっと生活に息苦しさを感じてしまっていたことでしょう。

もちろん「助けて!」と言ってもらえる人に私もなりたい。そう思えたのがこの経験からです。

今の環境と働き方

そして今。
娘も大きくなり随分と働きやすくなりました。さすがに幼少期のような身の回りのお世話に手はかからなくなり、ひとりの時間も持てるようになりました。でもやっぱりいろんな人のサポートがあって成り立っています。

特にこの1年は環境がガラリと変わりました。ずっとやってきたことに終止符を打ち、新しい扉を開けました。
環境が変わったと同時に、働き方も家族の在り方も変わったのです。

あれほど自由に働きたいと思っていたことがウソのように、朝から晩まで働き、残業に休日出勤。子どものことも家のことも必要最低限。できていないことも出てきているでしょう。夫が家のことをしてくれることが多くなり、私の家事分担は今ほとんどご飯の用意だけ。でもそれもまた調整。いつどう変わるかなんて、今この時代は予想がつきません。

娘については、幼少期にはなかった物理的問題を含め、思春期に入った悩み。
その時々で、悩み考え調整していく。それはきっとずっと続いていくのです。

そして、これから

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きっといくつになっても悩んでいくのだろうなと。
だったら、私が求める働き方にどう共感してもらうか。結局そこは変わらないんだろうなと思います。

実は我が家、「お伺い」という名のプレゼンが必須なのです。
いつからでしょう。いつからか娘にも「これが欲しい」と言われると、まず夫と私とにプレゼンしてと言っています。子どもって面白くてしっかりしていて、夫へのプレゼンと私へのプレゼンが全く違っていたることもあります。だからまた頼もしいし、私自身も目から鱗な発見もあり勉強になるわー!と思うのです。

最近の娘のもっぱらのプレゼン内容はスマホ。さてこれからやって来るクリスマスと年明けの誕生日に向けて、そろそろまた新たなプレゼンが始まりそうな予感。次はどんな内容で仕掛けてくるのでしょうか(笑)それもまた実は楽しみだったりもします。

娘が小さい頃に我が家に与えてくれた「私が働くため」の調整は、きっと夫との関係性を含め人との関わりを作るための、小さな娘が私にくれたプレゼントだったのだろうなと思うのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆:櫻井香織_creer*ありのままに自分らしく
Twitter:kaori_sakura77

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