子育てが終わる時Part2〜後編〜
こんにちは、人生設計カウンセラーの寺尾佳永です。シリーズ最終回として、後半は子育てが終わった後の感想をお話しします。
以前のコラムはこちらをお読みください。
前回のコラムはこちら▽▽▽
長かった子育ての終わり
2022年春、私は通信制大学を卒業しました。
同時に末っ子が専門学校を卒業。就職して私の子育ても終わりました。
21歳で長男を産んでから28年もの長い期間、24時間365日子どもと離れることのなかった生活が終わったのです。
ママ、ママ!と何度も何度も呼ばれた日々は、気がつくと最後を迎えていました。
もう私のタイムスケジュールに子どもの名前はありません。
朝起こされることも起こすこともなければ、食事や帰宅の心配もありません。
子どものいない暮らし
末っ子が引っ越して、我が家は夫婦二人と犬だけの生活になりました。
その暮らしをひとことで表現すると…
そう、誰かの体調や機嫌やスケジュールに左右されず、24時間毎日を自分でコントロールできる日が来るなんて、想像したこともありませんでした。
朝起きても自分のことだけすればいい。
誰を何時に起こすとか、学校行ったかとか気にしなくていい。
ギリギリまで寝て、顔を洗って、着替えて仕事に行ってもいいし、早めに起きて好きなことをしたり、ゆっくりモーニングカフェに寄り道したりしてもいい。
洗濯も少ない、買い物も少ない、光熱費も安い!!
これまで私の時間やお金や精神をすり減らしていたものは何もかもなくなりました。
かろうじて夫はいますが、今日何食べたい?と話して好きなものを買って帰る。栄養のことを考えて、野菜たっぷりでボリュームがあってご飯が進むオカズなんて考えなくていいのです。
お酒のアテになる鶏皮ポン酢に生春巻きでも、居酒屋さんのテイクアウトの唐揚げとカット野菜でもいい。
食事の後片付けも最小限だし、なんなら後で好きなお菓子でも食べながらNetflixでドラマをゆっくり観て、眠くなったらお風呂に入って寝る。仕事が遅くなっても何の心配もなく、休日に仕事になっても喜んで出ていけます。
小さな選択肢で、全員分買うと高いからと妥協せず、ちょっと高いものを買うこともできるのです。
激安スーパーで大量購入して作り置きなんてしなくても、デパ地下で食べたい時に食べたいものだけ買える。こんなに小さくて自由な幸せがこの世に!?本当に存在する。
帰りの時間を気にせず、寄り道してもいい。
まさに夢のような時間です。
精神的な自由
子どもがたとえ大きくなっても、やっぱり心の片隅で気にしたり、お土産を買って帰ったり、気を使って話しかけたりしてきました。
頭の中も身体もすべて自分のために、時間もお金も思考も全部自由!
仕事でも勉強でも遊びでも、誰にも気を使わなくても自分がやりたいことをやりたい時間にスケジュールしていい。
末っ子は朝早い仕事なので、起きたか気にしていたのは引っ越して数日だけ。きちんと通っていることがわかれば、安心して思い出すこともありません。
「子どものいない人はすべて自分のために使っているのか〜」
これまでの28年は何だったのだろう?
私の心配事や労力は何だったのだろう?
子どもが産まれて独立するまでの期間、お母さんとして…お母さんだから…とお母さんのレッテルに縛られて、どれだけ無理をして生きてきたのか。
こんなに負担が大きいなら、若い人は子どもを欲しがらないことも理解できます。
私は21歳からずっとお母さんでした。常に自分を後回しにして我慢ばかりしてきました。
今だから思えること
子育てを卒業した結果、子どもたちも自分の時間や自由を手に入れました。
親に縛られない生活です。いつの間にか、どこかで自分を必要としてくれる存在に依存していたような気もします。
無駄だったなんて思いません。
ただただ大変だった。
誰かに助けて欲しかった。
休みたかった。
こんな苦行は二度とごめんです。
でも、それでも子どもたちは可愛い。
そして孫はさらに可愛いのです。
海外で義両親と一緒に子育てする娘を見ていると、本当にすごいなと思います。
お母さんはいつの時代も大変ですね。
それでも家族っていいなと思える。
お盆に娘家族と、長男、末っ子もみんなが帰ってきてくれて、私は最高に幸せです。
不自由な時間も大変な料理も喜んでくれる。
これまで子どもは苦手、子育てにコンプレックスがあるから、私はダメなお母さんだからと話してきた私でしたが、考えたら子どもだち3人とも元気で大きくなったのだから満点ですよね。
孫と過ごすことで、これまでの人生すべてを肯定できました。
ここまで生きてきて良かった。
頑張ってきて良かった。
子どもがいて良かった。
子育てしていてできなかったことは今からやればいい。
それどころか、いつ死んだとしても良い人生だったと思えます。
一番大変で不自由だったあの頃があるからこそ、自由も幸せも感じることができます。
最後に
子育てが終わる時、あなたは何を思うでしょうか?
いつの頃の子どもを思い出すでしょうか?
子育てにはやり直しがありません。
どうか今この瞬間を大切に生きてください。
つらい時は助けを求めてください。
子育て中のお母さんも、子育て卒業後の人生も、無理せず自分らしく生きられるように心から応援しています。
執筆:人生設計カウンセラー 寺尾佳永(@CarryCareer2018 )
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