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ここ最近の日記の散文

寒さに追いつけず、未だに半袖短パンの生活を送っている。
案の定、風邪を引く。
スウェットを探し出し、着てみるものの布団の中で大量に汗をかく始末だ。
最適解が分からず結局夏服で過ごしてる。

大きな雲がいつもより早い速度で東へ走っている。
そろそろ夜明けだと思っていたが、朝日の時間を遅らせる冬の厳しさはいつまでも孤独であり続けさせる優しさも含んでいる。
コンビニで買ったパスタが袋の中でぐちゃぐちゃになっていた。

腕を出しながら寝ていたら寒気が腕を伝って胴体を冷やしていた。
布団を耳まで引き上げてスマホを取り、YouTubeで動画を観た。
おざなりに時間を浪費した。
好きなバンドの新曲を聴いた。
メロディばかり聴いて歌詞に耳を傾ける習慣がないから改めて歌詞を調べようとしたら新曲だからか、まだネットにはあがっていなかった。

「何者」かにならなければならないという呪縛がもはや強迫観念かのように個人を襲っている気がした。
自己肯定感や承認欲求という言葉がここ数年一気に普及したのは社会が個人にアイデンティティを求め過ぎている証左なのか。因果関係が逆の可能性もあるかも。
誰かがアウトプットした言葉たちを自分の脳内でコピペして、自分の言葉にそれっぽく咀嚼したとしても、自分は誰かになることはできない。
それでも自分オリジナルの思考って難しい。
誰しもが誰かや時代や様々なコンテンツの影響を受けながら物事を考える。
自分は所詮自分の延長線上の人生しか歩むことはできないから、ある程度は人生に諦めを持ち込んだ方がもっと生きやすいかもしれない。

上の階の人の足音で目が覚める。
気分が悪い。
学生時代は身分不相応なマンションに住んでいたからか、他人の生活の気配が全く感じなかった。
アパートはこういうもんなのか、3年住んでいるが未だに分からない。
昨夜のアルコールが抜けきっていなく、気持ちが悪い。
指を喉まで入れて嘔吐する。
便器の水が顔に跳ねて不快だった。
上の階の人が足音がうるさかった。
不愉快さと吐き気があれば羽虫が舞うが如く静かに眠りに入れると知った。

後悔ばかりの人生で、あの時こうしておけば良かったと思うが、それが果たして正解かなんて今の自分にだって分からない。
もし神様がいて試練を与えてくれているのだとしたら、正解は教えてくれなくてもせめて落とし穴の地図だけでも欲しい。
その地図を見ながら進んだ先が運命だと言うのなら、そしてそれが「正解」だとしたらそれを変えてやりたい。運命という名の下の「正解」を変えてみるのも悪くないかもしれない。
そんな歌詞だった。



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