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アマゾンで買った古本の鑑定(その6)

出品者による表示内容

書名:誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい
著者:西山耕一郎
出版:幻冬舎新書
定価:840円+税
売価:250円(税込)
送料: 280円(税込)
出品者:笹ぱんだ本舗
コンディション:良い
コンディション説明:中古本のため通常の利用で考えられる軽度の焼け、傷み、擦れ、薄い汚れなどがある場合もございます。(中略)・・・■特典、付属品等は記載があるもの以外ございません■検品はは一点一点手作業でしておりますが、見落としなどによりコンディション表記が著しく異なる場合、返品対応致しますのでメッセージにてお知らせください。

実際に届いた商品の状態

カバー付き、帯付きでした。
カバーも帯もピカピカで光沢があります。折れやスレはありません。
ページの開きクセはありません。全ページがぴしっと整然としています。
本文に折れ、書き込み、傍線、マーカーなどは一切ありません。

総合評価

たいへん優良です。
古本の場合には、カバーはともかく、帯は欠落していることが普通なので、帯がついている本の表示には「帯あり」と特記されることがアマゾン中古本ではデフォルトに近い相場観です。
そのうえ、この本の表示には「書いてなければ付属品はありませんよ」と明記してあるので、帯がついているとは期待していませんでした。
これは魚金作戦かもしれません。
新橋が発祥地で、いまや都内近県に多店舗展開している居酒屋チェーン「魚金」の始めた「過少表示」戦術です。
「刺身3点盛り」を注文すると刺身が5~6点盛りになって出てきます。「刺身5点盛り」だと10種類近く盛り込んであって、お客が一斉に「うお~!」と歓声を上げて驚き、SNSで即刻共有してくれるので、宣伝費もかからず好意的なクチコミが増殖していくという作戦です。
キレイな帯があるのに表示せず、そのうえ「書いてないものは付属しません」と注意書きまで明記して、実は帯付きの本が送られてきました。
魚金作戦かどうかはどうでもいいのですが、アマゾン古書界隈では、こうした過少表記をするお店のほうが、よい商品を扱っている傾向があると思います。
本件の表記内容を見ますと、個別案件ではなく一般論が大半を占めているので、普通ならスルーする記述傾向なのですが、「検品は一点一点手作業で」という箇所がフックになり、思い切ってポチってみました。


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